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絶対に泣ける小説5選。仕事で上手くいかないときは思いっきり泣くのが良し。

蓮見彩

2015/11/22(最終更新日:2015/11/22)


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絶対に泣ける小説5選。仕事で上手くいかないときは思いっきり泣くのが良し。 1番目の画像

 上司に怒られたとき、仕事で大きな失敗をしたときなど、社会人になると人には相談できないような嫌な出来事が多々起こる。そういうときは憂鬱な気分に陥ってしまいがちだが、溜め込まずに「泣く」という感情を大爆発させるように。時には思い切って泣く方が、かえって元気を与えてくれるからだ。

 今回は号泣すること間違いなしの「絶対に泣ける小説」をご紹介したい。普段泣くことがないという人には、この機会に泣ける小説を試してもらえればと思う。

絶対に泣ける小説① 『西の魔女が死んだ』

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出典: Amazon.co.jp
 最初におすすめする泣ける小説は、小学館文学賞や児童文学者協会新人賞など、数々の賞を受賞してきた名書『西の魔女が死んだ』である。

 この本を読むと、自分が自分らしく生きることや楽な生き方をすることに寛容になれる。「自分とは何?」と日頃から自問自答して憂鬱な気分になりやすい人には、本書に登場するおばあちゃんの言葉を心の処方箋にしてもらいたい。

本のあらすじ

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。

出典:梨木香歩『西の魔女が死んだ』|新潮社

こんな人におすすめ

・「今の自分でいいのか」と人生に迷っている
・努力家で自己否定が激しい
・読書はあまり得意ではない
・おばあちゃん大好き

絶対に泣ける小説② 『世界から猫が消えたなら』

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 次におすすめする泣ける小説は、2013年本屋大賞にノミネート、佐藤健氏主演の映画化として話題となった『世界から猫が消えたなら』である。

 モノが溢れる現代において、本当に必要なモノとは何なのだろうか。自分の身の回りを振り返るきっかけと人生を考え直す機会を与えてくれる名書だ。私自身電車で読んだら、電車で号泣して隣の人にハンカチを渡された思い出がある。人に涙を見せたくない人は部屋でこっそり読むことを勧める。

本のあらすじ

郵便配達員として働く三十歳の僕。ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。絶望的な気分で家に帰ってくると、自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。その男は自分が悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけてくる。「この世界からひとつ何かを消す。その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」

僕は生きるために、消すことを決めた。電話、映画、時計……そして、猫。僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。

出典:世界から猫が消えたなら | 小学館

こんな人におすすめ

・人生について考え直したい
・モノや人に束縛を受けていると感じる
・猫が大好き
・読書は苦手

絶対に泣ける小説③ 『君の膵臓をたべたい』

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 次におすすめしたい泣ける小説は、小説投稿サイト「小説家になろう」の出身の住野よるのデビュー作品『君の膵臓をたべたい』。「泣ける」と口コミから話題になり、新人作家にの作品にも関わらず、20万部を突破した。

 病気の彼女とそれに恋する僕と、既に泣けること必至の設定だ。「青春時代は遥か昔だ」と感じている人にも、遠い日を思い浮かべながら読んでいただきたい。若い人に人気の作品なので、話題の1つとして読むのもありだ。

本のあらすじ

ある日、高校生の僕は病院で1冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、クラスメイトである山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていた。こうして、偶然にも【ただのクラスメイト】から【秘密を知るクラスメイト】となった僕。まるで自分とは正反対の彼女に、僕は徐々にひかれていった。だが、世界は病を患った彼女にさえ、平等に残酷な現実をつきつける――。

出典:https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-23905-8.html?c=30197&o=date&type=t&word=%E5%90%9B%E3%81%AE

こんな人におすすめ

・普段無気力
・切ない恋愛を味わいたい
・小説『陽だまりの彼女』は泣けると思う
・今話題の作品に触れておきたい
 

絶対泣ける小説④ 『流星ワゴン』

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 次におすすめしたい泣ける小説は、数々の名作を世に送り出してきた重松清の作品『流星ワゴン』。本小説は最近ドラマ化したということもあり、一度は名前を聞いたことがあるだろう。

 登場人物が発する「やれることやらずに諦めるのはわしゃ好かんのじゃ」、「どっかで できないと思っとるじゃろ!不可能を可能にせえ!」などの数々の名言が心に突き刺さる。1つの家族の絆物語を読み終えたときには、あなたは家族に電話して「ありがとう」を伝えるに違いない。

本のあらすじ

ひきこもり、暴力をふるう息子。浮気を重ねる妻。会社からはリストラ寸前……死を決意した37歳の僕は、死んだはずの父子が運転する不思議なワゴン車に乗り込んだ。

37歳・秋「死んでもいい」と思っていた。ある夜、不思議なワゴンに乗った。そして――自分と同い歳の父と出逢った。僕らは、友だちになれるだろうか?

28歳のときぼくは父親になり、父は「おじいちゃん」と呼ばれるようになった。親になってからの日々は、時間が重層的に流れる。小学5年生の長女を見ていると、小学5年生の頃の自分を思いだし、その頃の父のことも思い出す。少しずつ、昔の父のことがわかってきた。こどもの頃はあれほどおっかなかった太い腕が、じつは決して太くはなかったんだとも気づいた。長生きしてほしい、なんて口に出すのは嫌だから、ぼくは父親と家庭の物語を紡ぐ。

出典:『流星ワゴン』(重松清)|講談社BOOK倶楽部

こんな人におすすめ

・心に染み渡る言葉を聞きたい
・家族への感謝を伝えたい
・幅広い世代受けする作品が見たい

絶対に泣ける小説⑤ 『風に立つライオン』

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 最後におすすめする絶対泣ける小説は、さだまさしの『風に立つライオン』。
 
 実はこの作品はとある実話からできているそうだ。本を読み進めると、自分とは違う世界でこんな壮絶なヒューマンドラマがあったのかと心震える。個人的には、本書の中に出てくる「人を9人殺してしまったなら、一生懸命生きて、10人の命を救え」という台詞が印象的だった。他にも名言ばかり詰まっているので、あなたも本書の中から自分好みの泣ける言葉を見つけてはいかがだろうか。

本のあらすじ

一九八八年、恋人を長崎に残し、ケニアの戦傷病院で働く日本人医師・航一郎。「オッケー、ダイジョブ」が口癖の彼のもとへ、少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれた。二人は特別な絆で結ばれるが、ある日、航一郎は……。二〇一一年三月、成長したンドゥングは航一郎から渡された「心」のバトンを手に被災地石巻に立つ。

出典:風に立つライオン | 株式会社 幻冬舎

こんな人におすすめ

・海外を舞台にした作品が読みたい
・心温めたい
・ノンフィクションが好き



 どれもハンカチなしには読めない選りすぐりの泣ける小説なので、気になった人は仕事帰りにさっそく書店で買ってみてほしい。泣ける小説はあなたの心の処方箋となり、今後の人生の糧になってくれるはずだ。

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