哲学者の本分とは一体なんだろうか。「知恵を愛する者」というギリシャ語に由来する哲学者という人たち。古典的な意味合いにおいては、「人間性の実存的問題に解答を出しつつ、それに沿った人生を生きる者のこと」という定義がなされていたが、実際のところ、そういった定義付けが正しいかどうかは何とも言えない。
「本質を貫く」とは言ったものの、哲学者という存在そのものの本質さえはっきりしない。なぜか? それは哲学者といえど人、人といえば思考、思考といえば相違。哲学者の間でも、物事の本質に対する意見は、学派(ストア派とかスコラ学派とか)によって変わってくる。哲学とはあくまで個々人の思考の言語化に過ぎないのだ。
だから「本質を貫く」といっても、それは別に正解というわけではない。要は解釈の問題だ。つまり、何が言いたいかと言うと、哲学者たちの名言から「考えてみて欲しい」ということだ。自分なりの正解を一緒に考えてみて欲しい。それらは決して一般的な「答え」があるものではない。「あなたの」答えが見つかれば、それでいいのだ。
七人の哲学者が遺した「本質を貫く」名言7選
嫉妬の本質 by. ソクラテス
by Dimitris Kamaras 人間が持つ「七つの大罪」のひとつ「嫉妬」に対して、それを魂の腐敗であるとした偉大な哲学者・ソクラテス。皆様は同僚の出世や恋愛事情に対して、どのような感情を抱いているだろうか。素直に祝えているだろうか。劣等感を感じたり、嫌悪感を感じてはいないだろうか。そんな感情は、果たしてあなたの人生を彩る感情なのだろうか。
成功の本質 by. アリストテレス
出典:ja.wikipedia.org 大事=成功。成功の本質に関して、このような名言を残している哲学者・アリストテレス。成功を掴む者は、なにも成功「だけ」を掴んでいるわけではない。成功を掴むまでの小事があればこそ、彼らは成功者足り得るのではないだろうか。
人間の本質 by. デカルト
by Rafael Robles L. フランス人数学者・哲学者であるデカルトは、人間の本質に関する名言を遺している。人間の本質という言い方はいささか大げさかもしれないが、人と他の生物を分ける最も大きな要因は「思考」できるかどうかに帰結するだろう。一般的に思考の末に言葉は生まれる(最近ではこれを否定する学説も上がっているが)。しかし言葉に反して、行動はとても正直だ。言葉にある嘘という矛盾は、行動の中では生じない。人を信じるのなら、その言葉ではなく、行動を信じる、それがこの哲学者の名言には表れている。
愛の本質 by. ヴォルテール
by marsupilami92 名言の中で、人を「弱さ」と「過ち」による集合体とした啓蒙主義を代表する哲学者のひとり・ヴォルテール。人間は罪を犯すものだ。失敗もする。それと同時に人を許せる生き物だともした。イエス=キリストが説いた「隣人愛」にも似た思想。寛容は自然界の原則のひとつであり、人間が人間たり得る大事な心持ちなのかもしれない。
知識の本質 by. ルソー
出典:ja.wikipedia.org 知識の本質についてこのような名言を私たちに遺してくれた中世の偉大な哲学者・ルソー。知らないことではなく、知っていると思い込むことが人を迷うわせるとしたこの哲学者。高慢な人間は自分が何でも知ってる、何でもできると思いがちなもの。本当の迷える子羊とは、そういった高慢な輩なのだろう。
人生の本質 by. ニーチェ
by The Library of Congress ドイツの哲学者・ニーチェは、人生の本質に関して「きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道」という言葉を用いて定義した。実存主義の先駆者ともされるこの哲学者は、「運命」などといった言葉を用いたりはしない。天道など歩むことはない。自分で選択した人生こそ、君にしか歩むことのできない唯一無二の道なのだと。
苦しみの本質 by. カント
出典:ja.wikipedia.org 苦しいとき。日々の仕事に忙殺されて、自分の時間さえ作れない毎日。上司に叱られてばかりの日常。そんな苦しみという活動の中にこそ、己の生を感じるとした哲学者・カント。苦しみの中で己の考えを磨き、創造してきた哲学者だからこそ謳える名言ではないだろうか。
哲学者が紡ぎ出してきた「本質を貫く」名言の数々。それは画一的な答えではない。あくまで、問題定義に過ぎない。本質的な哲学者の仕事は、私たちに思想を押し付けることではなく、私たちに考えさせることなのかもしれない。「無知とは知識がないことではなく、疑問が持てぬことだ」。常に本質を見ようとする姿勢を忘れないで欲しい。それが人生のステップアップにもつながっていくことだろう。
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