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お金の奴隷になるな。お金持ちになるために知るべき8つの「お金の知性」:『スイス人銀行家の教え』

Mikako Sekine

2015/11/09(最終更新日:2015/11/09)


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by Tax Credits
 私たちはお金を日常的に使っているのにも関わらず、あまりお金についての知識を持っていないものである。学校でも、その上手い使い方は教えてくれない

 「お金の奴隷になるのではなく、お金に導いてもらいなさい」と諭す本書『スイス人銀行家の教え』(文庫本版では改題され『ユダヤ人大富豪の教え〈2〉』)は、一度ゆっくりお金と向き合う良いチャンスを与えてくれるだろう。

 本書ではお金の機能や向き合い方、どうやって富を引き寄せるかなど、正しいお金の使い方を知るために必要な12のレッスンを紹介している。

“普通の人”がお金持ちになるには?

 本書では「お金持ちになるにはまず、お金の支配から抜け出すことである」と一貫して主張されている。お金の支配から抜け出すには、まずはお金の機能に対して理解がなければいけない。お金で困っているのであれば、まずお金という「敵」を知らねばならないのだ。

 普通の人は「お金」を知ろうとさえしないのだ。今までの人生で真剣にお金と向き合ったことがない。使うこと、稼ぐことには意識がいくのに、お金と人生というテーマを深く掘り下げようとしない。そして知ろうとさえしないため、「お金」について教わったこともない。

 普通の人は、豊かになるための「知識や習慣」がなく、自分が幸せな金持ちになれるとすら信じていないのだ。お金が欲しい欲しいと口先だけで、何も行動を起こしていないのであれば、お金持ちになれるわけがない。まずは、お金と真正面から向き合う意識を持つことから始めよう。

「お金の知性」は8つある

 本書では、お金持ちになるために知っておきたい「お金の知性」は8つあると紹介している。今回はそのうちの3つを紹介しよう。

「お金の特性」を知る

 まずは、お金がどのようなシステムで動いているかを知ることが肝心だ。本書では、「お金とは儲かりそうな人のところへ流れていく」と述べられている。お金は、お金に関する知識がない人から、お金に関する知識が豊富な人のところに流れるため、お金持ちはますますお金持ちになっていくのだ。

「お金を得る方法」を知る

 お金の使い方ももちろん大事であるが、お金を得る方法も知っておくべきである。本書では、「お金を得る方法は、犯罪行為以外では、現代の世の中で、たった5種類しかない」と述べられている。

 1つ目の方法は、単純に「相続する、もらう」。2つ目が社会人としては当たり前のことであるが「仕事を得る」、3つ目は「ビジネスをする」、4つ目が「不動産収入を得る」、最後の1つは「投資の収入を得る」というものである。これら一つひとつの特性を知り、自分に適した方法を見つけることで、お金持ちになる道が開けるだろう。

「法律、税務」を知る

 現代の経済社会では、法律に長けていないと、どれだけ素晴らしい仕事をしても成功することは難しくなってきてしまった。経済社会がより複雑になってしまっているためである。法律は自分で勉強することもできるが、勉強にかかる莫大な時間や、法律書代はバカにならない。優秀な専門家と付き合って、彼らの専門知識をフル活用すべきである。

お金持ちの「美学」を知る

 本書では、十分すぎるほど財を得た者には共通の「美学」がある、と主張されている。お金持ちは、愛と奉仕に生きるのだ。自分のためとしてはもう十分な収入があり、もうこれ以上稼いでも仕方がないというような人物は、剰余金を社会のために使うのだ。

 例えば、ビル・ゲイツやレオナルド・ディカプリオなどがそうである。彼らは慈善団体や環境保護のための財団を設立し、社会のためにお金を使っている。そんなお金の使い方をしている彼らの周りには、あらゆる人やチャンスが集まってくる。

 すぐにそのようなステージへ辿りつけないとしても、社会に感謝し、奉仕する心を忘れずにお金を使っていくことで、豊かな心を得、いつしか豊かな富を築けるだろう。


 本書『スイス人銀行家の教え』は、『ユダヤ人大富豪の教え』の続編として書かれているが、前作の『ユダヤ人大富豪の教え』を読まなくとも十分に楽しめる内容となっている。前作同様物語形式でストーリーが進んでいくので、お金の話であるからといって、気張らずに読むことができる一冊だ。


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