ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.562〜幸せのハードルは上がっている!?〜」では、ホリエモンが現代人の多くが幸せを感じられない理由をズバリ指摘。
今回取り上げた質問は、「現代社会は昔に比べ娯楽も増え、食料もたくさんあります。年収200万円あればおそらく明治時代あたりの人よりもいい生活ができると思います。しかし、現代の価値観ではそのような生活は、あまり幸せでないとされている気がします。そのため、皆必死で勉強をし、必死で働いています。
どうして世の中が豊かになったのに幸せを感じられない人や、心の病になってしまう人や、自殺してしまう人がこんなに多いんでしょうか? 幸せのハードルがどんどん上がっているように感じます」という質問。
ホリエモン「古い常識に囚われているから、幸せになれない」
ホリエモンは、「IT以前の古い社会通念や常識に縛られているからね。持ち家なんかなくてもシェアハウスでいいし、自家用車もいらない。多くはシェアでいいでしょう。
娯楽もほとんどはネットでタダだし、高等教育にお金を払う必要もない。わざわざ家族を持つ必要もない。そういう考え方になれば非常に幸せですね」と回答。
「もちろん、みんながここまではやらないだろうけど」と注意しながらもホリエモンが指摘するのは、旧時代の価値観に囚われたままの人が多いこと。持ち家やマイカーなど、かつて「一人前の人間」になるために必須だったものは、いまではなくても何の問題もない。
今回のゲストで、空いた時間で一時的に他人のペットを預かることができるサービス「DogHuggy」を運営する株式会社DogHuggy代表取締役の長塚翔吾氏は、この原因を「みんな周りと違うのが嫌だから」と推測。
費用対効果を考えれば持ち家やマイカーは不要でも、多くの人が持っているせいでなんとなく買うべきだと思ってしまう。「当たり前」「これがなければ一人前じゃない」という世間の目を意識してしまい、自分にとって最適な判断ができないのが幸福になれない原因だというわけだ。
さらにいえば、これは「幸福の基準」が他人からの評価に依拠しているということでもある。社会通念という他人の視線に流されて自分だけの基準に沿って幸福を追求できないため回り道ばかりして本当の幸福を掴めないというのが、ホリエモンの考える「現代人が不幸な理由」だ。
大学生がのんべんだらりと暮らしてしまう理由は?
長塚氏は大学に行かずにいまの事業を始めたが、多くの人からそのことを不安視されているという。
しかし、ホリエモンは長塚氏に大賛成。「いまは起業とかも気軽にできるから、羨ましくて仕方がない」と語る。小学生のころから独自でITに関わっていたホリエモンからすれば、早いうちからビジネスの場で戦える現在は理想的な環境だ。
また、ホリエモンチャンネルアシスタントの寺田有希氏の「大学ではやることがなかった」という言葉にも強くうなずいている。「のんべんだらりとしている人ばかりだった」というように、目的もなく日々を過ごす人々が不満だったようだ。
モラトリアムとも呼ばれる大学生活では、多くの人がそこでやるべきことを見つけられない。だから、周りに合わせてなんとなくダラダラと過ごしてしまう。
ホリエモンは、長塚氏に「大学以上のことを学んでいるはず」と評価する。これは、目的もなくなんとなく生きる大学生と違って、長塚氏が自分だけの幸福の基準に基づいて行動しているからだろう。
多くの人が幸福を感じることができないのは、「我が道を行きたい」と話す長塚氏のように、自分だけの幸福の基準を見つけられないからだといえそうだ。
ホリエモンが現代人の幸福について語った「堀江貴文のQ&A vol.562〜幸せのハードルは上がっている!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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