働くビジネスマン達の永遠の相棒、スーツ。年中袖を通すものだからこそ、汚れやにおいが気になるところ。
そこで昨今、自宅で洗濯できる、ウォッシャブルなスーツが注目を集めている。クリーニング屋に行く手間も料金も省ける「エコ」なスーツとして、徐々に人気が出てきているのだ。
従来の常識を覆す、洗濯できるスーツたちについて、以下にまとめた。新しいスーツ選びの一興になれば幸いである。
“Washable”:洗濯できるスーツとは?
「洗濯できるスーツが欲しい!」。そんな顧客の要望に応えて、近年数多くのスーツメーカーが展開している、洗濯可能なウォッシャブルスーツ。この名を持つスーツは、読んで字のごとく、自宅で手軽に水洗い洗濯ができるスーツなのだ。
クリーニング屋が行うドライクリーニングは、皮脂や整髪料など油性の汚れに効果的な洗濯方法。しかし一方で、汗や雨、飲み物をこぼした場合など水溶性の汚れへのクリーニング効果は弱いもの。
ウォッシャブルスーツは、そんな水溶性の汚れに効果の高い水洗い洗濯ができる、画期的なスーツになっている。また洗濯後の乾燥も比較的早く、ほとんどのスーツがしわになりにくい加工を施されているので、安心して洗濯できるのだ。
洗濯できるウォッシャブルスーツ、どうやって洗濯したらいい?
ウォッシャブルスーツを洗濯する方法は、自宅で手洗いするか、または洗濯機で洗濯する場合の2通りある。もちろん、クリーニング屋でのクリーニングも可能だ。
洗濯機で洗濯する場合、まずネットに入れて洗濯するのが大前提。ジャケットは前釦を掛けずに、袖と前身頃を整えてたたむ。スラックスはボタンや前カン、ファスナーを閉めた状態で三つ折りに。二つを重ねて、適切なサイズのネットに入れて洗濯しよう。
洗剤には必ず中性洗剤を使用する。洗濯の時間配分は、「洗い:6、7分→脱水:15秒→すすぎ:2、3分→脱水:15秒→すすぎ:2、3分→脱水15秒」がおすすめ。洗濯の重要なポイントは、なるべく短時間でこまめに脱水することにある。洗濯機のコースは弱、またはソフトで行おう。
洗濯できるスーツの洗濯でNGなこと
手でスーツを絞る
長時間の脱水をした場合と同様に、しわの原因になってしまう。またコインランドリーなどの乾燥機も、しわの原因となってしまうのでおすすめできない。洗濯機での脱水を心がけよう。
過度な回数の洗濯
いくらウォッシャブルといえども、スーツはスーツだ。通常の洋服と同等に考えてはいけない。過多な洗濯は型崩れや色落ちをもたらし、すぐにスーツを痛めてしまう。洗濯の時期はきちんと見極めよう。
おすすめのウォッシャブルスーツたち!
いざ洗濯しようとするといささか面倒な手順を踏まねばならないが、スーツの洗濯にかかる時間は30分程度。頻繁に洗濯するものではないので、大した負担にはならないだろう。
以下に、おすすめのウォッシャブルスーツを3つご紹介していこう。
洋服の青山:ウォッシャブル スタイリッシュスーツ
出典:store.y-aoyama.jp 生地にストレッチの入った、だれでも着やすいシンプルデザインのスーツ。しわを予防する加工が施されており、普段も簡単なメンテナンスで着用できる。スーツの素材はポリエステルとウールで構成されており、少々薄手のスーツになっている。厚手のコートを羽織るなら、程よい程度の厚みだろう。
コナカ:シャワークリーンスーツシリーズ・ノータックセットアップスーツ
出典:www.konaka.jp こちらのウォッシャブルスーツは、なんと自宅の温水シャワーのみで汚れやしわ、においまで落とせるという優良スーツ。少々手順のめんどくさい通常のウォッシャブルスーツを洗濯するよりも、はるかに時間と手間が省ける。素材もウール100%と、オールシーズンに対応可能。ぜひ試してみてほしい。
AOKI×TEIJIN:アクティビスト
出典:prtimes.jp 大手スーツメーカーのAOKIと、高機能繊維やそれに基づく繊維製品を販売している企業グループTEIJINが共同開発した、こちらのウォッシャブルスーツ「アクティビスト」。開発に際して、スーツにとって欠かせない「着心地」や「形状維持」、「手入れの簡単さ」などに力を入れており、もちろん洗濯も可能だ。まさにいいところだけを集めたような、メーカー渾身のスーツに仕上がっている。
秋本番ともなれば、スーツを上下でバシっと着こなしたくなるころ。かっこよくキメた日は、なぜだか普段より気合いが入る。ウォッシャブルスーツの魅力は、洗濯可能であるがゆえのしわの出来にくさにある。
日々のスーツ姿をワンランクアップさせるなら、この秋、手持ちのスーツに一つ加えてみてはいかがだろう。
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