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プレゼンのコツは彼らから盗め! 世界に誇るべき「伝わる」トーク術を持つ日本人たち

Yasutaka Nagataki

2016/05/08(最終更新日:2016/05/08)


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出典:j-net21.smrj.go.jp
 「プレゼン力の向上は、人の技術を盗むのが一番手っ取り早い」と感じ、ネットで「プレゼン 達人」検索してみたところ、「世界のプレゼンター集」なるものが多くヒットする。確かにそこで紹介されている世界のプレゼンターは、プレゼン力が圧倒的に高い。しかし、大体の動画が「何を言っているのかわからない」という事態に陥る。

 「英語力はないけど、今はプレゼン力を鍛えたい!」という人のために、今回は日本人の中で「伝える力」に長けている人を3人紹介する。日本人とはいえ、彼らの話す力は世界に通用するものであることは間違いない。

プレゼン力はプレゼン「以外」からも学べる

 日本人の紹介をする前に、一つ述べておかなければならないことがある。それは、これから紹介する日本人が、必ずしも「プレゼン能力」においてトップレベルであるというわけではないということだ。

 プレゼン力というのは、何もプレゼンそのものから学ぶ必要はないのだ。日ごろのトークから、いかにプレゼンに活かせるワザを「盗める」かがポイントになってくる。というわけで、今回はテレビやインターネットでよく目にする日本人の中から、プレゼンに活かせる「要素」を持った人を紹介していく。

日本人最高のプレゼンター、ジャパネットたかた前社長・高田明の「魅せる」力

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出典: Amazon.co.jp

商品知識だけでなく、人に与えるメリットを伝える。それが成功の秘訣です。

出典:【プレゼン力は日本1!?】ジャパネット高田社長に学ぶ圧倒的プレゼン力 ...
 ジャパネットたかたと言えば、言わずと知れた日本の通販業界のトップをひた走る一大企業である。前社長・高田明のプレゼンを前に、思わず購入をしてしまった人も少なくないだろう。日本人のプレゼンターとして、高田明の右に出るものはまずいない。

 そんな日本人最高のプレゼンター・高田明から学べること、それはモノを良く「魅せる」力である。ジャパネットたかたで扱われている商品はどれも魅力的に見えるが、あくまで市販のものと変わらない。しかし、それを高田明はプレゼンを通じて「魅せる」ことができているのだ。

 例えば、店頭での説明と大きく違うところとして、ただの説明に終始しないということが挙げられる。高田明は、その商品を買えば視聴者にどのようなメリットを与えてくれるのかを「実際に」プレゼンするのである。いわば、自分自身がモニターとなって相手にプレゼンを行っているのだ。

 高田明の持つテクニックはそれだけにとどまらないが、ここから先は自らがそのプレゼンを見て技を盗んだ方が効果的だろう。

「解説する」力を持つ日本人代表・池上彰

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 プレゼンターではないものの、プレゼンに大事な要素「分かりやすく伝える」ということに長けた日本人と言えば、やはり池上彰氏だろう。日本人として、日本や世界で起こっている問題を、同じ日本人に対して極めてわかりやすく「解説」している。

 プレゼンの本質はなんといっても「いかに相手に伝えられるか」ということ。高田明の持つ要素「魅せる」力ももちろん大事だが、それ以前に相手に情報を正確に「理解させる」ことが絶対条件である。

 池上彰は、そんな「理解させる」というテクニックにおいて日本人でトップレベルの実力を持つ。池上彰の番組を「プレゼンにどう活かすか」という目線で見てみると、気づかされることは非常に多いのだ。

最後は「気持ち」! 最も感情の伝わる日本人・松岡修造

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 プレゼンで「モノ」を伝えるテクニックというのは、これまでの日本人をみればある程度掴むことはできる。しかし、プレゼンをする人の「気持ち」まで相手に伝えられるようにならなければ、一流のプレゼンターとなることはできない。

 そんな「気持ち」を伝えるプレゼンをマスターするためにチェックしておきたい日本人として、元プロテニスプレイヤー・松岡修造は欠かせない存在だ。松岡修造の話している様を見ていると、こちらまでなんだか熱くなってしまうかのような印象を受ける。松岡修造はまさに、気持ちを伝える「達人」なのだ。

 プレゼンで気持ちをどのように伝えるのか、これに関しては本当にテクニックという単位では説明がつかない。そのため、実際に話している様を観て「盗む」という表現がまさにぴったりだろう。松岡修造の「気持ちを伝える」力が身に付けば、プレゼンで相手のハートを掴めるに違いない。


 日本人という狭いコミュニティの中でも、多くの人がそういった「プレゼンに活かせる要素」を持っている。上に紹介した日本人以外にも、自分のプレゼンの“師”となるような人を見つけてみるのもいいかもしれない。

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