ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.554〜どこから資金を集める!?〜」では、ホリエモンが期待されることの多いクラウドファウンディングの欠点を語った。
今回取り上げた質問は、「ある程度、日本でもクラウドファウンディングが浸透してきていますが、今後、アートなど特定ジャンルに特化したクラウドファウンディングの成長はまだ見込めますか? クラウドファウンディングの将来性や新たなビジネスモデル案などがあればお聞きしたいです!」という質問。
ホリエモン「小口のお金を出す人ほど文句が多い!」
ホリエモンは、「投資型クラウドファウンディングも始まったし、消費者から直接資金を集めるタイプのビジネスはまだまだ成長するはず。特化型はニッチになってしまうので、収益はあまり出ないと思うけどね」と回答。
研究者特化の「academist」やゲーム特化の「Crowdrive」など、多様なジャンルで利用されるようになったクラウドファウンディング。ホリエモンが成長を見込む投資型クラウドファウンディングは、完成した商品の販売やサービスの優待、成果の報告などで出資派にリターンを出す仕組みだ。
資金がない人の大きな支えになりうるクラウドファウンディングだが、ホリエモンはその欠点を指摘する。それは、出資者へのリターンが難しいことだ。
例えば、ホリエモンは「小口の出資者ほど文句が多い」と話す。財力がある投資者だけでなく一般人からも協力を募れるのがクラウドファウンディングの強みだが、そうした人は出資額の割に事業に対する注文も多いのだという。
一人あたりの出資は少ない分、大勢から意見されることになるので、「結局はお金持ちから集めた方が良いんだよね」とクラウドファウンディングにも不向きな事例があることを示した。
クラウドファウンディングの欠点は、リターンの難しさ!
今回のゲストでLiNK-UP株式会社などの創業者 小田吉男氏は、「リターンがめんどくさくて難しいんだよね」とクラウドファウンディングの欠点を総括。他にも、システム運営者への手数料もあり、そう簡単にお金が集まるわけでもない。
ホリエモンチャンネルアシスタントの寺田有希氏も、「例えば、コンサートのチケットを優遇しようとしても地方の人は来ることができないし……」と多くの人に喜ばれるリターンの難しさを実感。悩んだ末、彼女はクラウドファウンディングを実施しなかった。
こうした欠点から小田氏は、「100万円くらいまでの規模なら、リターンなしの寄付で募った方がいいかも」と話す。それならリターンに悩む必要もないし、少額なので比較的出資を募りやすいはずだ。
ネット時代ならではの無限の可能性を感じさせるクラウドファウンディングだが、実装されることで欠点も浮き彫りになってきた。小田氏も、「アイデアはいいけど、まだ成熟しきっていないかな」と慎重な意見だ。
可能性こそ秘めるものの、大勢から出資を募るゆえの欠点も少なくないクラウドファウンディング。使用する際には、あくまで資金集めの一手段として他の手法と冷静に見比べる必要がありそうだ。
ホリエモンがクラウドファウンディングの欠点を語った「堀江貴文のQ&A vol.554〜どこから資金を集める!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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