トレンドの移り変わりがとても早い音楽業界だが、いまEDMという音楽ジャンルが世界中で熱狂を巻き起こしている。EDMとはElectric Dance Musicの略であり、シンセサイザーなどよって生み出される“電子音”を使った音楽ジャンルを指す。
そんなEDMは、20世紀にはほとんど見られなかったムーブメントであり、そんなEDMを操る職業、それがDJである。そんな世界を熱狂の渦に巻き込むDJは、その年収も音楽業界のなかで無視することができないほど膨れ上がっている。
そんな折、経済誌フォーブスによる「The World's Highest-Paid DJs: Electronic Cash Kings 2015(世界で最も稼ぐDJランキング)」が発表された。これはつまるところ「DJ年収ランキング」になるわけで、彼らの年収は昨年度(2014年度)の調査よりも全体的に上昇していた。
今、音楽業界を語る上で欠かせないDJという職業。今回は、そんな世界のDJたちの年収ランキング(2015年)を見ていこう。
DJランキングの「トップ10」は「年収10億」越え!
DJランキング第1位 Calvin Harris(カルヴィン・ハリス):年収79億円
出典:www.folhavitoria.com.br 2014年のDJ年収ランキングに引き続き、2015年もダントツ1位となったスコットランド出身のDJ・Calvin Harris(カルヴィン・ハリス)。その年収は79億円で、彼は「世界で最も稼いでるミュージシャン」でも第9位を獲得している。
彼はフォーブスのランキング「最も稼いでる女性アーティスト」で第2位を獲得しているTaylor Swift(テイラー・スウィフト)との熱愛も報じられているDJで、彼らは今、最もホットなカップルといっても過言ではないだろう。
彼の代表曲のひとつである「Summer」は、EDM界の代表曲とも呼ばれる一曲となっているので、興味があればぜひ視聴してみて欲しい。
彼の年収の大きな土台となっているのは、EDMフェスでのプレイ料。彼の出演料は、4,000〜6,000万円とも言われ、その上数々のフェスに顔を出しているので、彼のこの年収も頷ける。
DJランキング第2位 David Guetta(デヴィッド・ゲッタ):年収44億円
出典:www.soonnight.com 日本での知名度でいえば、1位のDJカルヴィン・ハリスを超えているかもしれない、フランス出身のDJ・David Guetta(デヴィッド・ゲッタ)。先日のUltra Japanでもプレイした彼の年収は44億円。
2009年に発売されたアルバム「One Love」(ボブ・マーレーの名曲と同じ名前だ)では、トータルで720万枚を売り上げ、DJとしては最高のセールスを記録するなど、まさにDJ界のキング的存在。
こちらの一曲は2011年の東北大震災のチャリティアルバム「Songs for JAPAN」に入っている一曲。彼は様々な面で日本との関わりの深いDJだといえるかもしれない。
DJランキング第3位 Tiesto(ティエスト):年収43億円
出典:losdjsmasescuchados.blogspot.com 年齢は46歳と他のDJほど若くないが、4,000万円とも推定されるフェスへの高額な出演料で、年収ランキング第3位にランクインしたTiesto(ティエスト)。年に100回以上という多量なプレイ数も、彼の年収を大きく跳ね上げる要因となっている。
DJランキング第4位 Skrillex(スクリレックス):年収28億円
出典:pigeonsandplanes.com 日本でも高い人気と知名度を誇るDJ・Skrillex(スクリレックス)の年収は、若干27歳でありながら28億円。アメリカ出身の彼は、アメリカ本国で高い人気を博しており、2015年の28億円は自己最高年収となった。これからのDJシーンを引っ張っていく若手DJのひとりだ。
DJランキング第4位 Steve Aoki(スティーブ・アオキ):年収28億円
出典:radiouol.blogosfera.uol.com.br 日系アメリカ人DJとして、日本でも高い注目を浴びているDJ・Steve Aoki(スティーブ・アオキ)の年収は、スクリレックスと同率の第4位、28億円。アオキはアメリカ・フロリダの出身で、父・母ともに日本人。
年齢は37歳と、いささか高齢ではあるが、広告契約や投資などから莫大な収入を得ており、年収も磐石なDJのひとり。
DJランキング第6位 Avicii(アヴィーチー):年収22億円
出典:ritmo96.com DJとしての知名度の高さは日本でもお墨付きなAvicii(アヴィーチー)だったが、2015年のランキングでは年収22億円で第6位となっている。昨年は29億円で第3位だった彼だが、今季は体調不良もあってパーティーへの出演回数が減少。年収の減少もそれに起因していると思われる。
今年2015年も、来日はキャンセル。実はアヴィーチーはこれまでに3回の来日を全て体調不良によってキャンセルしており、日本のファンもいささか憤りを感じてる模様。
DJランキング第7位 Kaskade(カスケイド):年収21億円
出典:casulin.com 年収21億円をたたき出したアメリカ出身の人気DJ・Kaskade(カスケード)は、40代の高齢DJ。DJとして世界で初めてステイプル・センター(LA)をソールドアウトにし、専門誌では“AMERICA'S BEST DJ”の称号を与えられたアメリカを代表するDJ。
DJランキング第8位 Martin Garrix(マーティン・ギャリックス):年収20億円
出典:djsesion.com 若干19歳でありながら、年収20億円を稼ぎ、年収ランキングの第8位を獲得したオランダのDJ・Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)。彼の代表曲「Animals」は世界10各国以上の音楽チャートでベスト10入りするなど、今大注目の若手DJだ。
DJランキング第8位 Zedd(ゼッド):年収20億円
出典:www.bbebookingagency.com Selena Gomez(セレーナ・ゴメス)との破局が報じられたばかりのドイツ人DJ・Zedd(ゼッド)も、若干26歳の若手DJ。DJとしのパーティー出演本数はそこまで多くないが、音楽プロデューサーとして高い収入を得て、その年収は20億円をマーク。稀代の新星DJとして、高い注目を集めるDJだ。
上の曲はそんなゼッドとセレーナ・ゴメスによる一曲。交際当時に作られた曲で、全米シングルチャートでも17位をマークしている。
DJランキング第10位 Afrojack(アフロジャック):年収19億円
出典:www.billboard.com 三代目 J Soul Brothersとのコラボ曲「Summer Madness」をプロデュースしたことでも知られるDJ・Afrojack(アフロジャック)の年収は、20億円を割って19億円に留まった。昨年は22億円で第6位をマークしていたので、年収ダウンという結果に終わっている。
世界のDJたちの年収はトップ10人の合計額だけで、約300億円。年収から見ても、新たな音楽業界の柱として注目されるのが頷ける。
そして、そんなDJたちが活躍する場。それがフェスであり、日本でも今年9月19、20、21日の3日間に渡って、日本最大級のEDMフェス『Ultra Japan Festival』が開催された。開幕初日で来場者数30,000人を超えた当EDMフェス。DJ年収ランキング上位者もプレイし、会場は熱狂の渦に巻き込まれた。
まさに21世紀のビジネスと呼べるEDMフェスティバル、そしてDJの活躍。DJたちの年収にも、このフェスは大きく関係している。新時代のムーブメントとなっているEDMフェス。来年の夏はEDMフェスで、異次元の音楽体験をしてみてはいかがだろうか?
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