「朝食ブーム」から注目され、今や「定番」となりつつあるグラノーラ。
この秋、これまでの商品とは一線を画す「生グラノーラ」が登場する。
普通のグラノーラと生グラノーラ、何がどのように違うのかが知りたい!ということで、さっそく「生グラノーラ」生みの親である平井幸奈さんに話を聞いた。
平井幸奈 プロフィール
ひらい・ゆきな/1992年生まれ、広島県出身。フレンチレストランのキッチンでのアルバイトをきっかけに料理の世界に魅了される。2012年8月より、単身オーストラリアのシドニー渡りbillsサリーヒルズ店、ダーリンハースト店で修業。総料理長のアシスタントも務める。帰国後、料理教室・ケータリング・カフェプロデュースなどを手がけるように。早稲田大学在学中に、日本初のブリュレフレンチトースト専門店『ForuCafe』(13年9月)、冬季限定シチュー専門店『ForuStew』(14年11月)、黄金比グラノーラ『FORU GRANOLA』(15年4月)をスタートさせる。
「焼かない」ことで"栄養"も"おいしさ"も逃さない!
平井:
普通のグラノーラはオーブンで焼くのですが、「生グラノーラ」は焼かずに独自製法で3時間かけて水分をとばしています。
生グラノーラは、「サクッじゅわっ」という軽やかでジューシーな食感が特長で、焼かないことで酵素やビタミンなどの栄養をなるべく逃さないようにしています。生グラノーラは、水分と甘みのギリギリのバランスを研究したので、希少なピュアメープルシロップの自然な甘みがジュワッと口の中に広がります。
生グラノーラは、最近欧米で少しずつ注目されてはいたのですが、日本では私たちが初めて発売します。フルーツもドライフルーツではなくて、生のフルーツを使うんですよ。
――グラノーラといえばカリッとした食べ応えのイメージですが、フレッシュな状態で提供されるということでしょうか?
平井:
はい。生グラノーラのコンセプトは「食べごろは、今だけ。」です。
「サクッじゅわっ」という生グラノーラの食感の美味しさをお楽しみいただくためにも、出来上がってからすぐにその場でお召し上がりいただきます。
――なぜ「生グラノーラ」を開発しようと思われたのでしょうか?
平井:
もともとは一般的な製法のグラノーラ(「黄金比グラノーラ」)を作っていたのですが、「黄金比グラノーラ」ならではの"軽くてジューシーな食感"を、よくお客様からお褒めいただいて。
そのジューシーさを、もっと追求したいという思いから生み出したのが生グラノーラ誕生のきっかけです。黄金比グラノーラもこだわりがたくさん詰まった自信のある商品でしたが、さらにこれまでにない価値をつけて世の中に出して、アッと驚かせるような商品をつくりたいとも思っていました。その結果が生グラノーラだったんです。
――7月に放送されたテレビ番組『お願い!ランキング』でも紹介され、話題になりましたね。
平井:
はい。この生グラノーラの構想段階中に、番組に出演する機会がありました。そこで、堀江さん率いるカリスマ経営陣のみなさんに、もともと開発していた「黄金比グラノーラ」を食べていただいたんです。
「おいしいね」と言っていただいたのですが、「もっとインパクトもほしい」というコメントもいただいて。そこで、あたためていた「生グラノーラ」のアイデアをぶつけてみたんです。
すると、堀江さんも「生グラ!?」という感じで興味を持ってくださって(笑)。出演者のみなさまにも「それ、いいじゃない」と言ってもらえました。
世界一の朝食「bills」の元ヘッドシェフとオーストラリアで商品開発
――番組の収録が7月上旬で、発売が9月12日ということは、商品化まで2カ月ほどになるかと思います。かなりスピード感がありますよね?
平井:
そうですね。じつは収録後すぐにチケットを取って、オーストラリアに飛びました。私が3年前に働かせてもらっていたシドニーの「bills」元ヘッドシェフ・風戸美香さんにお願いして、共同で開発したんです。
生グラノーラのヒントを得るべく、最先端のカフェを何件もまわり、ありとあらゆるグラノーラを食べましたね。
それからスーパーで生グラノーラ用の材料を大量に買い込んで、宿泊していたホテルで生グラノーラを試作をしたんです。美香さんには、生グラノーラに合わせるココナッツヨーグルトや盛りつけ方まで、アドバイスをいただきました。
オーストラリアのヨーグルトは、日本のものよりもクリーミーで食べ応えがあるんです。それを日本でも再現するべく、試行錯誤を重ねました。さらに旬のフルーツをトッピングして色鮮やかに仕上げています。
高島屋への出店も決定した”生グラノーラ”
――「生グラノーラ」の今後の展開を教えてください
平井:
9月12日に『ForuCafe(フォルカフェ)』で生グラノーラのお披露目します。そして9月下旬からは、高島屋での期間限定出店も決まっています。私自身も店頭に立つ予定なので、ぜひお越しいただき、生グラノーラをご賞味いただきたいです。
《生グラノーラ 出店予定》
9月16日〜22日/新宿高島屋
9月23日〜29日/横浜高島屋
10月7日〜13日/日本橋高島屋
――今後の目標はありますか?
平井:
FORU GRANOLA(フォルグラノーラ)の"FORU"は"for U=for you"、つまり「あなたのための」という思いを込めています。
私たちは、お客様一人ひとりに「これまでにない価値」を発信し続けたいんです。そして「人々のライフスタイルを彩ること」、「小さな幸せを届けること」が、私たちの目標です。
9月10日に『ForuCafe』は2周年を迎えるのですが、今後もこの思いで取り組んでいきます。
Interview/Text: 末吉陽子
Photo: 森弘克彦
Photo: 森弘克彦
記事提供:Qreators.jp[クリエーターズ]
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう