ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.543〜成功の鍵は世界観!?〜」では、「コスプレイヤー向けのカフェを作りたい!」という相談にホリエモンが本気の回答を示した。
今回取り上げた質問は、「秋葉原や大阪の日本橋のようなオタクの聖地にコスプレが楽しめるカフェを作ろうと思います。カフェの隣に更衣室とスタジオを併設し、お客さんは好きなアニメ衣装を選んでスタジオで写真撮影。撮った写真はスマホへ送ります。カフェのみの利用やコスプレしたまま店内でコーヒー飲んだり、街の散策もOKで、店員もコスプレします。
外国人にも来てほしいので、店内の看板やメニューは多言語設定にして、店内はドラクエに出てきそうな酒場のような雰囲気にします。私は英語が話せるし、アニメも好きです。立地が重要なので店舗賃貸代が高くなり、また、人件費等の固定費や初期費用もかかり、開業まで資金繰りが大変ですが何とか調達します。私にとっては大きな投資ですが、堀江さんはこの商売をどう思いますか?」という質問。
サブカルで重要なのは、世界観!
ホリエモンは、「まあ、それなりに可能性はあると思いますが、コスプレのクオリティやそのアピールの方法が大事になるよね。私の投資先にも『AMPLE!』というグローバルなコスプレサイトがあるので、宣伝などで力になれればいいかな」と回答。
いまや国内のみに留まらず、世界中で注目されている日本のサブカルチャー。「AMPLE!」はコスプレに特化したプラットフォームだ。サブカルチャーの中でもコスプレは海外人気が高く、各国の人々が思い思いのキャラクターに扮している。
今回の質問はそんなコスプレに特化したカフェ経営だが、ホリエモンも今回のゲストでLiNK-UP株式会社などの創業者 小田吉男氏も、プラン自体は評価している。しかし小田氏は、「できると言っているけど、本当に最初の資金調達を十分にできるのかな?」と疑問視している。
というのも、今回のようなサブカルを扱うビジネスは、とにかく世界観が重要だから。例えば、「ドラクエの戦士が集まるような酒場」にするためには、ただ剣を置いてテーブルを装飾するだけでは不十分。
店内全体の質感を考えて、慎重に演出しなければならない。そのため小田氏は、想定以上に初期費用がかかると予想しているのだ。
ホリエモン「初期費用に3000万円くらいかかりそうだけど、分かってる?」
俗っぽくならないゲームのような世界観を出すために、小田氏が予想する内装費は80万円程度。さらに別途コスプレなどの費用も必要なため、トータルで3000万円程度はかかる見込みだ。
真剣なコスプレイヤーの中には、1着に10万円以上かけている人もいる。彼らの雰囲気を損なわせず、しかも納得してもらえる空間を作るには相当の作り込みが不可欠だろう。
そして、ホリエモンも小田氏も「質問文を見る限り、ここまで綿密な初期投資が必要だと分かっていないのでは……」と話す。質問者が想定する一般的なカフェより、世界観を重視したカフェ作りは相当に手間がかかるということだ。
質問者のプラン自体は、両氏とも評価している。ただ、それを実現させるまでの見込みが甘いということだ。
ビジネスには、実行してみて初めて気づく事実がたくさんある。とはいえ少しでもそうした事態は避けたいもの。既存のサブカルの世界を再現したカフェをリサーチして、どこに力を入れれば理想的な空間ができるのか、検証してみてもよさそうだ。
ホリエモンが世界観の重要性を語った「堀江貴文のQ&A vol.543〜成功の鍵は世界観!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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