ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.537〜ITでスポーツ界も変わる!?〜」では、ホリエモンがテクノロジーによって進化する、スポーツのこれからを語った。
今回取り上げた質問は、「スポーツとテクノロジーの関係についての質問です。スポーツにテクノロジーが使われることが多くなってきて、スポーツのあり方が年々変わってきています。例えばセイバーメトリクスや、サッカー選手の試合中の動きの観測しなど、トレーニングにも様々なテクノロジーが使われるようになりました。
これからももっとスポーツにテクノロジーが活用されるでしょうが、いまいちスポーツの何がどうテクノロジーによって変わっていくのか想像できません。堀江さんはこれからスポーツはテクノロジーによってどう変わると考えますか?」という質問。
ゴルフのショットやF1の回転数、全てが記録されている!?
ホリエモンは、「ざっくりしすぎだなぁ、この質問……。この質問だけで1冊の本になるよ。もう少し(質問を)絞ろうよ。私も1つの質問にそんな時間とれないことくらい分かるでしょ……。
例えば、センサーはウェアラブルの加速度センサーとかジャイロみたいなものをみんなに持たせられるから、膨大な動きのビッグデータ解析をすれば戦略も立てやすくなるだろうし、見てる人のエンターテイメントにもシステムにも活用できる。ドローンを多数飛ばしてもっとダイナミックな映像を撮れるし、ウェアラブルカメラで選手目線の映像も増える。
カーレースなんかなら自動運転車vs人間みたいなレースだってありうるし、格闘技だってロボット同士が対戦するプロ試合だってありうる。と言うように、語り出したらきりがない。そういう質問はこのコーナーには向いてない」と回答。
曖昧な質問にイライラするホリエモンだが、スポーツの将来につながるテクノロジーをたくさん示唆。例えば、質問者も挙げるセイバーメトリクスは、統計学に基づいて戦術を考える野球の手法がある。
特に最近では、スポーツ版ビッグデータとでもいうべき様々な情報が集められている。例えばゴルフやカーレースなどでは戦況をセンサーで記録。ゴルフでのティーショットの弾道や回転数、F1でのフォーミュラのエンジン回転数などは逐一記録、送信されているという。
今回のゲストでレーシングドライバーの小林可夢偉氏が、「F1にとってはセンサーが命」と話すように、優れた技術の取得がそのまま勝利に直結するスポーツでは、いかに優秀なセンサーを付けるかが重要になる。F1では、常に何万という数のセンサーがあらゆる記録を取っているとも言われているのだ。
ホリエモン「スポーツ界のIT活用は、まだまだ遅れてるよね」
これからさらに加速するであろうスポーツのIT活用。ホリエモンはその可能性を、戦略の高度化だけではなく、エンターテイメントの面にも見出している。例えばドローンやウェアラブルを駆使した全く新しい視点からの映像や、ロボット対人間、ロボット同士の試合の実現などだ。
とはいえ、そうしたテクノロジーがすぐには実現するわけではない。ホリエモンが「やっぱり車の性能がそのまま直結するモータースポーツなんかが一番進んでいるんじゃないかな」と言うように、多くのスポーツはまだまだITと密接に結びついているわけではない。
ホリエモンは、「スポーツ界はやっぱり、ITの活用がまだまだ遅れているよね」と話すが、それは最新技術の利用だけにはとどまらない。今ある情報だけでも、もっと新しい活用法があるはず。
その一例としてホリエモンは、今まで集積した情報のほとんどを観客などに公開しないことを挙げる。もっと我々がこうした情報を知ることができれば、新たな戦術の考案や未知のマッチングの想像など、それだけでもよりスポーツにハマることができそうだ。
技術力も、その利用法もまだまだ無限の可能性を秘めているスポーツのIT化。最新テクノロジーと合わさることで、スポーツはこれからもさらにドラマチックな世界を見せてくれそうだ。
ホリエモンがスポーツのIT化を語った「堀江貴文のQ&A vol.537〜ITでスポーツ界も変わる!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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