家庭や職場、プライベートの恋愛において、男女のコミュニケーションのすれ違いをよく見かける。元を辿れば些細な出来事だったのに事が大きくなり、周囲に迷惑をかけてしまった、付き合って数ヶ月で別れてしまったなどのトラブルに発展してしまったこともあるだろう。
これらの男女のコミュニケーションのすれ違いは、大体の場合「男と女の考え方の違い」が原因だ。鈍感で察しが悪くて、理屈っぽくて、上下関係が大好きで、なめられたくないのが、男。よく気がまわり、感情的で、感覚的で、言わなくてもわかってほしいのが、女。「男と女は異星人」と言ってもいいほど、違うのだ。とは言え、お互いの考え方の違いも分からなければ、相手の台詞に対してどう返事をすれば喜ぶのかも分からない。
そこで今回は、「スッキリ!!」(日本テレビ系)にも出演する人気作家・心理カウンセラーの五百田達成氏が執筆した『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』の中から、「異星人」同士でも円滑なコミュニケーションを進めるための、3つの“男女の考え方の違い”とその溝を埋める3つの魔法のフレーズをご紹介したい。
出版不況と言われる中で、発売からわずか3ヶ月で10万部超えを果たした超人気本ということもあり、「あるある」と共感すること間違いなしだ。
「男は察しない 女は説明しない」
男性は、相手が思っていること察するのが苦手だ。彼女がせっかく髪を切ったり、新しいネイルをして可愛く着飾っているのに気づかず、相手が不機嫌になってしまった経験はないだろうか。まさに、察しない男の習性である。逆に、女性は説明をするのが苦手だ。男性は物事の理由や論理性を意識するので、説明がない話だと「なんで?」と心の中で疑問を抱いてしまう。
「察する男 説明する女」になるためのフレーズ
男→女:「今日、いつもと雰囲気違うよね」
たとえ予想が外れていても自分を意識してもらえているように感じて女にとっては嬉しいはずだ。
女→男:「いま、○○だから、××な気分なの」
「××な気分なの」の理由をしっかりと明示した一言。普段から説明をつける癖をつけるように。
これらのフレーズを上手く使いこなせるようになれば、男性は「モテ男」に、女性は「デキル女」になるだろう。
「男はナンバーワンになりたい 女はオンリーワンになりたい」
競争社会の中で、常にナンバーワンになりたがるのが男だ。それは会社の中だけでなく、恋人や友達間でも存在しており、常に誰かと比べて競い合いたいという心理を働いてるようだ。逆に、女性は誰かと競う相対的評価ではなく、大勢の中で自分は独自のセンスや感性を持っていてオリジナルなのだという「特別性」に強くひかれる。
「オンリーワンだと伝える男 ナンバーワンだと話す女」になるためのフレーズ
男→女:「僕にとって特別な人なんだ」
女性を比較するのは御法度。よく考えずに女性に「いちばん好き」という言葉を使うと、誰と比べられているのか、と勘ぐられそうなので、無難に「特別」という言葉を用いるのがポイントである。
女→男:「世界でいちばん、好き!」
「いちばん」が好きな男性に対しては、世界中全ての人と比較しても、好きなのだということを言葉に表すと良いだろう。喜ぶこと間違いなしだ。
たとえ心の中で、「特別」や「いちばん」だと思っていない相手だったとしても、そう伝えてあげるのが大人の優しさである。
「男は結果を重視する 女は過程を重視する」
プロジェクトを進めるときにも、男女の考え方の違いは顕著になる。男性は、そのプロジェクトが最終的にどれくらいの利益や集客力に繋がったのかという結果を重視する。一方で、女性はプロジェクトを達成させるまでに、みんなで力を合わせて物事を成し遂げたかという過程を重視している。この考え方の違いを頭に入れて、プロジェクト終了後に労いの言葉を投げかけたいものだ。
「過程を見る男 結果を褒める女」になるためのフレーズ
男→女:「いろいろ大変だったけど、楽しかったね」
「いろいろ大変だったけど」で、相手が怒ったりして大変だったという“過程”を伝え、「楽しかったね」でうまくいってよかったという“共感”を伝えてあげよう。
女→男:「○億円の契約取れるなんて、うちの部署で初だよ」
男性に対しては、数字と事実をしっかりと褒めてあげるのが良い。また相手と比較しながら褒めてあげると喜びは倍増するだろう。
ここまで、“男女の考え方の違いの3つ”とその溝を埋める3つの魔法のフレーズをご紹介してきたが、「オンリーワン」で喜ぶ男性も居れば、「結果」を重視する女性も例外的にいるので、相手の性格をしっかりと見極めることも忘れずに。
本著『察しない男 説明しない女男に通じる話し方 女に伝わる話し方』は一見恋愛本とも受け取れるが、蓋を開けてみると、ビジネスで役立つ「上手い伝え方・話し方」の本だということが分かる。「異星人」と言えるほど違う男女の違いの溝を埋められる、実用性のあるフレーズが満載なので、読んだことがない方は、是非手に取って欲しい。
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