日本人よ、これが世界基準だ――。ピクッときた方にこの記事を贈る。
日本の企業で上司やリーダーという職を担っている人のうち、周囲の人を惹きつけ導き、結果を生み出せる真のリーダーと言える人は、果たして何人いるだろうか?
今日紹介する本の著者であるフラナガン裕美子氏は、大学卒業後にスイスユニオン銀行をはじめ、ドイツ証券など5つの外資系企業で働いてきた。そのキャリアの中で、著者は文化も言葉も違う8人のエグゼクティブの下で秘書として仕えてきた。国籍の違う様々なエグゼクティブの働き方を見てきた著者は、彼らのような「どの会社でも結果を出し上へ行く人」の行動には共通点があることに気づく。
今日は『どの会社でも結果を出す「外資系エグゼクティブ」の働き方』という本から、外資系トップが実践する「どんな場所でも結果を出して上に行く人」の行動法則を3つ紹介する。
行動法則1.「“正しい”ワンマンスタイル」で人を動かしている
by Ronnie Macdonald 「どの会社でも結果を出す人」の共通点の一つ目は、正しいワンマンスタイルで人を動かしているという点である。正しいワンマンスタイルとは、上司として部下を守る覚悟と責任を取る自信を持った上で、どんな状況でも冷静に判断し対処できることだと著者は述べる。
正しいワンマンスタイルを持つ上司は、一人ひとりの部下の仕事を把握し、結果も確認する。部下が何かトラブルを起こした際には自らが率先して叱り、周りの非難からは徹底して守るといった姿勢を持っている。
また著者が見てきたエグゼクティブたちは、部下や秘書が持つ能力に見合った仕事を割り振ることで、部下の成長をマネジメントしていた。また部下を選ぶ際は、バランスよく仕事を割り振れる人材を慎重に選び、仕事全体の効率化も図っていた。
部下を大切にし、仕事の成果も出す。こうした働き方は、周りからの評価にも繋がるのである。
行動法則2.時間に支配されずに、自ら「コントロール」している
出典:sparco2.deviantart.com 役職に就くなど階級が上がるほど、仕事は複雑化していく。多忙になるにつれ、仕事に自分の時間をコントロールされるようになってしまう。そうなると思い通りに仕事が回せず、結果を出すことが難しくなってくる。「どの会社でも結果を出す人」の共通点の二つ目は、時間に支配されずに、自ら時間のコントロールができるという点である。
時間をコントロールする方法の一つは、前項で述べたように部下に仕事を割り振り効率化を図る方法である。もう一つの具体的な方法は、時間を合理的に使うという方法である。
例えば、トラブルが起きた企画に関して対策会議が2時間あったとする。この時、トラブル報告は事前にメールなどで共有しておき、対応策のみを話し合い決定を出せるように会議時間をフル活用するのである。他にもコスト以上の成果を得られるなら、仕事を外注するなど時間を買うという方法もある。
時間をコントロールするためには、対応にかける時間と柔軟性が必要であると著者は述べている。仕事をどうこなすかを瞬時に判断し、行動に移すのである。海外では、時間を管理できない人は、仕事が出来ない人とみなされてしまう。時間を管理し、仕事に追われることなくリラックスして行うこと自体も仕事の効率化には繋がるのだ。
行動法則3.「謙虚さ」と「プライド」を併せ持っている
出典:www.webandluxe.com 仕事で成果を出し、出世した人ほど自分の経験に自信を持ちやすい。それが自分の仕事への自信や原動力に繋がれば良いのだが、一歩間違えると「自分は他人よりも優れている」と驕ってしまうのである。「どの会社でも結果を出す人」の共通点の三つ目は、謙虚さとプライドを併せ持っているという点である。
時代が流れていく中で、取るべき手法や必要となる知識は変わってくる。そうした時に、一度築いた自分の知識や経験だけをベースにしていては、仕事は上手くいかない。どんなに偉くなったとしても常に学ぶ姿勢を持ち、知識や経験を磨いていくことが必要となる。色々なものに支えられていることを忘れず、身の周りにあるものから得られる知識や経験は進んで吸収していくのだ。
また地位が上がるほどミスを犯した際の非難は大きく、謝りづらくなってしまう。しかし過ちを認めることが出来ないというのは、驕りと自信の無さの表れだと著者は述べている。仕事に対し謙虚でありプライドを持って取り組んでいれば、間違いを認め責任を取る心構えを持つことは容易である。こうした心構えを持っている姿は、他人からは真摯に映って見え、惹きつける魅力となる。
特別なことではなく、当たり前のことが多い。しかし、知っているということと実際に出来ているということの違いは大きい。どの会社でも結果を出す人は、そうした当たり前のことを行えているのである。ぜひこの本を読んで、あなたに足りないものを身に付けてほしい。
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