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ホリエモン「文学部の勉強なんて、ネットで十分でしょ」――ホリエモンが文系廃止を唱える真意とは!?

野口直希

2015/08/24(最終更新日:2015/08/24)


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ホリエモン「文学部の勉強なんて、ネットで十分でしょ」――ホリエモンが文系廃止を唱える真意とは!? 1番目の画像

 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.532〜文学部はいらない!?〜」では、ホリエモンが「ぶっちゃけ、文学部なんて不要でしょ」ときっぱりと語った。

 今回取り上げた質問は、「堀江さんと細野さんの、国立大文系廃止関係のツイ­ートを拝見しました。そこに寄せられた意見には、実用的かどうかではなく、『考える場』があれば思考能力がアップして『良い考え・行動』につ­ながるというものもありました。

 これはその通りですが、それでも文学部を公的な負担でやるべき理由にはならないと私も思いました。さらに、­ネガティブな効果もあります。文系教授などのポストを目的にしてしまう学生がおり、別の分野で才能を発揮する機会­を失うことや、エリート意識が高まり、学生運動が巻き起こり、内部・警察での死者が多数発生するという過去の歴史などです。

 文学部などは純粋な民間に移行して行くのでしょうか。私個人は学生で、後戻りできないと思ってしまっています。いっそ学部がなくなってくれれば、本当に自分のやりたいことを見つける行動に切り替え­られると思ってもいます」という質問。

自分の夢を見つけられないのは、学部のせいじゃない!

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 ホリエモンは、「別に必要ないでしょ、文学部。今ならネットが同じような場を提供できる」と回答。

 実はホリエモンもアシスタントの寺田有希氏も、出身は文学部。そんな彼らからすると、まず目についたのは質問者の「いっそ学部がなくなれば、自分のやりたいことを見つけられる」という発言だ。

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 特に寺田氏は「学部がなくなったからといって、質問者の夢が見つかるわけじゃない」と辛らつな発言。文学部が実用的でない(勉強する意義が見つかりにくい)からと言って、そこに自分のやりたいことが見つからない責任を押し付ける態度に、ホリエモンもイライラしている。

 さらにホリエモンは、「政治家の人って、なんであんなに建て前みたいなことばかり言うんだろう。ぶっちゃけ文学部なんていらないと思ってるでしょ」と言い放つ。

 ホリエモンの文学部廃止への思いは、かなり強いようだ。

ホリエモン「文学部の勉強なんて、どこでもできるでしょ」

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 では、そんなホリエモンが考える文学部廃止の理由とはどんなものなのだろうか? ホリエモンの主張はいたってシンプル。現在の大学文学部は就職予備校化しており、特に大学でなくても勉強できる文学部を残す必要はないというものだ。

 様々な時代、場所に生きる人間の声を聞き、そこから自分の意見を発するという文学部の勉強は、たしかに理論上はネットさえあればどこでもできる。つまり問題の争点は、文学部がネット以上の価値を示せていないところにあるのだろう。

 かつて文学部生だったホリエモンは、大学という場で自分の考えを持てる人間が醸成されないのを目の当たりにしてきたのだろう。結局就職予備校になってしまっているキャンパスを見た経験から、文学部の廃止を唱えていると考えられる。

 文学部廃止についての細野豪志氏とのTwitterには、本当に読書はどこでもできるのか、ネットでの意見交換で十分な学習になるのか、そもそも大学の機能は他にもあるのではないかなど、たくさんの意見が寄せられている。

 しかし、ホリエモンが憂えていることが、文学部にネット以上の場を提供することができず、結局ほとんどの人が自分の考えを持たずに流されてしまうことだとしたらどうだろうか。今回の質問者のような自分の考えが持てず環境のせいにしてしまう文学部生の存在こそが、皮肉なことにホリエモンの主張を一層裏付けることになってしまうのかもしれない。

 ホリエモンがきっぱりと文学部廃止論を語った「堀江貴文のQ&A vol.532〜文学部はいらない!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!



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