ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.531〜ニートは起業に向いている!?〜」では、ホリエモンが「ニートこそ起業に向いている!」と豪快な持論を語った。
今回取り上げた質問は、「堀江さんが中高年ニートについて、『こういう人たちのほうが、起業に向いているんだよね』とおっしゃっていましたが、その理由を教えてください。たしか『長い間、組織で働いたことがないから、組織の下で働けるわけがない。だから起業しかない』みたいな旨をおっしゃっていたと思いますが、この理論だと中高年ニートは起業に向いているというよりも、もう選択肢が起業しかないという風に捉えられます。
真面目に働いてきた人ですら成功させることが難しいのが起業なのに中高年ニートが起業を成功させるなんて奇跡的だと思うのですが……。詳細説明お願いいたします」という質問。
ホリエモン「真面目に働いてきた『小利口』な人は、真面目に働くことしかできない!」
ホリエモンは、「『真面目に働いてきた人』は中途半端。私はこういう人を小利口と呼んでいる。ニートは、選択肢が起業しかないので背水の陣で頑張れるし、常識がないから一般人がやりそうにないことをやって、結果として成功するということ。はっきり言って、大多数と同じことをするのが起業の障害になることって多いんだよ……」と回答。
「要は、真面目にしてきた人ってそれしかできないんだよね」と言い切るホリエモン。ニートじゃない人、つまり普通に学校を卒業し普通に企業に勤めてきた人は、いわば社会の流れに溶け込める存在だ。
ほとんどの場合、それはメリットでしかないのだが、起業となると話は別。大衆の意見に不満があっても折り合いをつけて我慢できる人は、それを壊すような新しいものを生み出すことはできない。
ホリエモンが「そういう人が起業しても、同じように真面目に働いてしまうから成功しないんだよね」と言うように、社会常識がある人は起業してもそこに社会常識を持ちこんでしまう。
ホリエモンは、そうした真面目な人を「小利口」と呼んでいる。周りに適応する利口さはあるものの、そうした常識にとらわれ過ぎてしまう人のことだ。
いざというとき、リスクを取れるか?
起業家に必要な能力の一つが、自分を追い詰めすぎないこと。ところが、企業勤めをする人の場合、上手くいかなかったときに常識を自分に当てはめて必要以上に悩んでしまうことがある。
もちろん会社で働く場合でも絶対の正解などあり得ないが、自分の手で道を切り開かなければならない起業はそれ以上に正解にたどり着きづらい。必要なのは上司や先輩の評価ではなくあくまで市場での結果なので、誰かの意見や常識を時には無視する必要がある。
「小利口」な人はこうした常識と結果のギャップに悩まされ、不安のスパイラルから抜け出せない。だから、「普通の会社で働いたことのないようなニートの方が成功する確率は高い」とホリエモンは話すのだ。
また、人は追い詰められた時にこそ本領を発揮する。ある程度安定した足場がある人はいざというとき、なかなかリスクが取れない。後がないニートの方が本気で事業に取り組めるというのも、ニートが起業すべき理由の一つだ。
常識を持った小利口な人の方がほとんどの場合は生きやすいが、例外だってもちろんある。常識をアップデートしなければならない起業は、小利口になれないニートに向いた選択肢と言えるだろう。
ホリエモンが真面目のメリットとデメリットを語った「堀江貴文のQ&A vol.531〜ニートは起業に向いている!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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