ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.530〜◯◯放題は儲かる!?〜」
では、dマガジンやApple Musicなど、最近話題沸騰の定額でのコンテンツ配信サービスの現状をホリエモンが語った。
今回取り上げた質問は、「音楽の定額制聴き放題サービスや動画見放題、『dマガジン』のような雑誌読み放題のサービスが多く登場しています。月額1000円以下の利用料ですが、各雑誌はどのような収益体系をとっているのでしょうか。各プラットフォームから、ダウンロードや閲覧数に応じて料金が支払われるのでしょうか?
また、各音楽会社や映画会社、出版社は◯◯放題サービスに参入することで、十分な利益を上げているのでしょうか?」という質問。
読み放題サービスのおかげで紙の本が売れる!?
ホリエモンは、「『dマガジン』などはおっしゃる通りの収益体系で、利用者数×単価から一定の料率でプラットフォームが収益を得て、残った分を読まれたページ数などで割って各雑誌などに支払っているね。つまり登録者数が多ければ多いほど、プラットフォームサイドもコンテンツを出しているサイドも収益が上がる。
噂レベルだけど、『dマガジン』とかのトップの雑誌なら毎月1000万円近くを得ているとも聞くね。また、こういった読み放題サービスの場合、雑誌などは全てのコンテンツ(全ページ)を提供していない場合もあるので、紙に影響が無かったり、むしろ宣伝効果で売れたりもしているみたいだね」と回答。
dマガジンは、ドコモが提供する定額での雑誌読み放題サービス。最近は他にも音楽聞き放題の「LINE MUSIC」や「Apple Music」など定額でのコンテンツサービスが話題をさらっている。
dマガジンの強みはなんといっても、ドコモが提供するAndroid端末の多くには標準で搭載されていることだ。スマホを購入した際にそのまま月額で契約することで、安定的な収入を得ることができる。
その一方で、読み放題サービスというと出版社にとっては本の売り上げを阻害するように思えるが、ホリエモンはむしろ逆だと話す。dマガジンのような多くの人の目が無料でコンテンツに触れられる機会は、むしろ新たな顧客層を取り込む宣伝になるのだ。
電子書籍でもコンテンツのほとんどを楽しむことができるが、一部のコンテンツが電子化されていない場合や、雑誌の見開きカラーページなどまだまだ紙に分があるコンテンツも多い。
定額サービスは、コンテンツ提供側にもメリットをもたらす。読み放題サービスをきっかけに紙の本に手を伸ばしてくれる人がいるのだ。
定額サービスに苦しめられるのは、マイナー雑誌!?
とはいえホリエモンは、「やはりマイナーな雑誌は厳しいかもね」とも漏らす。「dマガジンでは毎月1000万円もの収益を上げている企業もある」という噂をホリエモンは紹介したが、あくまでそれは有名雑誌の話。
マイナー雑誌の中には、ほとんど収益を得られないものもたくさんあるはずだ。また、ホリエモンが「紙の売り上げを考えれば、売り上げは大したことない」と言うように、定額サービスの規模はまだまだ小さい。
まだまだ定額サービスへの提供だけで十分な収益は上げられない。そうなるとやはり、いかに定額サービスから紙媒体などの自社コンテンツにまで手を伸ばしてもらうかを考えるべきだ。
とはいえ、これから定額サービスはどんどん拡大するはず。コンテンツ提供サイドは、その中で人気を獲得できる方法を模索しつつ、定額サービスを利用していかに自社コンテンツを購入してもらえるかを想定するべきだろう。
プラットフォーム側にもコンテンツ提供側にも大きな利益をもたらす可能性がる定額サービス。これからもますます世間を騒がせるであろうこれらのサービスの今後に、注目しよう。
ホリエモンが定額サービスの仕組みを語った「堀江貴文のQ&A vol.530〜◯◯放題は儲かる!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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