1925年の創業以来、世界のオーディオ・シーンの第一線を駆け抜けてきた「SHURE(シュア)」。シュアはまさしく、良い音を届けることに専念してきたプロフェッショナルの集団であり、90周年を迎える今でも音質の向上には余念がない。
熱すぎるほどの熱意が生み出すシュアの製品は、その全てがシュアの培ってきた精巧な技術のもとに成り立っている。今回はそんなシュアを代表するロングセラーイヤホン『SE535』についてご紹介していこう。
“本物志向”と“シュア”
そもそも、イヤホン(音質)の良し悪しとは度量衡で測れるものなのだろうか。どんなイヤホンメーカーもしっかりとした“音の検証”を経ているからこそ、自信を持って商品を提供しているのは確かだ。
しかし、うら幼き頃の筆者と同じように「イヤホンなんて、音楽が聞ければなんだっていいや」という人も少なくないかと思う。それも一理あって、イヤホンはイヤホンに過ぎず、それ以下も以上もないとも言える。
つまるところイヤホンの良し悪し(好み)など人それぞれ。耳にフィットするイヤホンが良いだとか、好きな音楽のジャンルで最高の音を出せるイヤホンが良いとか、音楽が流れればなんでも良いなど、その“こだわりのベクトル”は人によってさまざま。
シュアはそんな人々のベクトル(ニーズ)に合わせたイヤホン作りを一貫してきた。ただ純粋な音質の追求ではない。人々のニーズに合わせたイヤホンを、80年という長い年月をかけて磨き上げてきた精巧な技術を駆使してつくり上げているのだ。
そんな人々の望むイヤホンを提供し続けてきたからこそ、シュアは人々の強い信頼を勝ち得てきたのだ。
無論、それは今回ご紹介するイヤホン『SE535』に限った話ではない。だって、シュアは全てのイヤホンを、あなたのニーズに合わせてつくっているのだから――。
プロも愛用するシュアの『SE535』
アーティスト・MONKEY MAJIK(モンキーマジック)
そう語るのは、大人気ロックバンド「MONKEY MAJIK(モンキー・マジック)」のボーカル・メイナード氏。彼はライブ中に使用するイヤホン(イヤーモニター)として、シュアの『SE535』を愛用している。
アーティスト・大橋トリオ
Photo by Tetsuya Yamakawa 平井堅や矢野顕子らとのコラボ曲を収録したコラボ・アルバム『White』をリリースし、iTunes総合アルバムチャート1位を獲得するなど、現在人気沸騰中の音楽アーティスト・大橋トリオ氏は、『SE535』をレコーディング時に使用しているという。
上記のように、シュアの『SE535』は音楽のプロにも認められているイヤホンなのだ。
プロだけじゃない。自分にフィットするイヤホンを求める全ての人へ。
オーディオ評論家・麻倉怜士
しかしこれでは、プロの音楽家のためのイヤホンなのか?と疑問に思われるかもしれない。『SE535』は果たして、アーティストがライブなどでイヤーモニター(通称・イヤモニ)として使うためだけのイヤホンなのだろうか。これに対して、オーディオ評論家の麻倉怜士氏は、次のように述べている。
確かにこの『SE535』をただの音楽鑑賞のためのイヤホンと捉えるのは、すこしお門違いなのかもしれない。しかし、それが何を表しているのか。それはこのイヤホンが「本物である」ことの何よりの証明なのではないだろうか。
ボーカルの声が鮮明に再現されているという感動を受けるのが、この『SE535』の特筆すべき特徴でもある。『SE535』のユーザーはなにも音楽のプロだけではない。人々のライフスタイルを彩るイヤホンとしても、非常に有能なイヤホンなのだ。
音に忠実に、音を感じながら音楽活動を行うプロフェッショナルの現場から、人々のライフスタイル空間まで。その両者の音楽空間を至上の音質で彩るイヤホン『SE535』。
いくら言葉で書き綴れど、やはりその真価は体感してみるのが最も有効的。ぜひ、自分の耳でシュアの世界を体感してみて欲しい。本物志向のあなたならきっと感じられるはず、シュアのイヤホンが奏でる音楽空間がいかに精巧であるかを。
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