自動車大国・日本のトップメーカー「ホンダ(HONDA)」は、国産スポーツカーを牽引するメーカーでもある。ホンダは、世界レベルの走行性能を目指しながら、一般の人達にも馴染めるようなスポーツカー作りを徹底してきた。
特に、2011年に東京モーターショーで発表されたホンダのスポーツカー「S660」は、国内外問わず高い評価を受けている。S660の魅力とは? 今回は世界トップクラスと名高い、ホンダのスポーツカー「S660」の魅力に迫っていく。
ホンダのスポーツカー第2弾「S600」から始まる物語。
出典:www.roadandtrack.com ホンダのスポーツカーS660の原点には「S600」という一台の名作スポーツカーがある。1964年にホンダが生み出したスポーツカー第2弾がS600であり、排気量わずか600ccという小型ながら、自動巻き腕時計のように精巧にデザインされたエンジンとブリティッシュ・ライト・ウェイトからインスパイアされたシンプルでコンパクトなデザインが、世界中に国産スポーツカーの先進性を強く訴えることとなる。
ホンダが打ち壊したもの。それは「国産スポーツカーに対する認識」だ。ホンダのS600の走行性能は、当時の国産スポーツカーのそれを遥かに凌駕していたのだ。その先にあるスポーツカー。それがS660であり、つまるところのS600の息子になるのだ。
「S660」世界トップクラスのスポーツカー……?
出典:www.graceokinawa.com 現行のスポーツカーの中でも、世界トップクラスとして名高いホンダの「S660」だが、それは本当なのだろうか? 簡単にだが、検証していこう。
さらに洗練された「ウェッジシェイプデザイン」
出典:www.honda.co.jp さすがはS600の息子である。2シーター・オープンカーなのはもちろんのこと、ボディデザインも類似している。触れただけで切れそうな鋭敏なデザイン・ウェッジシェイプデザインは、S660から受け継いだものであり、ホンダはそれをさらに洗練させた。ホンダは、S600のロマンと新時代のスポーツカーとしてのロマンを凝縮させたのだ。
走行性能はエンジンから。
出典:www.honda.co.jp 低・中速域での力強い走りで定評のある高回転型直列3気筒・DOHC ターボエンジン、S07A型を搭載。ホンダのエンジニアは基本設計の全てを踏襲しながら、官能性とスポーツ性能をさらに磨き上げたのだ。
ホンダはこのS660のためだけに、従来よりもさらにハイレスポンスなターボチャージャーを新設計する。これによりアクセルを軽く踏み込んだパーシャル状態(加速も減速もしない状態)からのレスポンスを向上させ、アクセル操作に対して遅れなくパワーの立ち上がる気持ちよさを追求しているのだ。
「見た目はコンパクトでも、走行性能は世界クラス」
出典:www.honda.co.jp コンパクトな見た目でありながら、世界最高峰の走行性能を目指してきたホンダ。それはこのS660をもって、一種の終わりが見えたかもしれない。つまり、それをホンダは国産スポーツカーの宿願の夢を、S660をもってある程度クリアしてしまった。それほどまでにこのS600に対する評価は高いのだ。
ホンダのスポーツカー・S660の持つ魅力を少しでも感じて頂けただろうか。もし、少しでも感じて頂けたなら、ぜひ試乗するなどのアクションを起こしてみて欲しい。
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