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「高田純次」はなぜ嫌われない? Mr.テキトーの生き方から学ぶ、本当にカッコいい「オトコ」とは

Yasutaka Nagataki

2015/07/05(最終更新日:2015/07/05)


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「高田純次」はなぜ嫌われない? Mr.テキトーの生き方から学ぶ、本当にカッコいい「オトコ」とは 1番目の画像
出典:www.takeone-office.com
 芸能界一のテキトー男、高田純次。バラエティというバラエティに出演し続ける、おやじタレントの代表格ともいえる存在だ。

 高田純次はそのテキトー発言の多さから、嫌いな人が多くても不思議ではないように感じられる。しかし、実際に高田純次に対して嫌悪感を抱いている人はなかなかいない。ビデオリサーチ社が行う「タレントイメージ調査」の男性部門では、高田純次は同年代のビートたけしを上回る25位(2015年2月調べ)を記録。男女問わず、その高田純次の“意外な”人気っぷりには驚かされる。

 なぜ、高田純次は愛されるのか。今回は、2015年7月5日放送のTBS『情熱大陸』に合わせ、高田純次の人気のヒミツ・男らしさの真髄に迫る。

“テキトー男”高田純次の真髄1.98%のテキトー、2%の真面目

オレは死ぬまでスケベでいたいんだ

出典:高田純次 発言集・語録1530選(やきそばかおるのページ)
 人々が高田純次に惹かれる理由の一つ、それは「一瞬見せる真面目さ」にある。テキトーな発言が100%であれば、それはただのテキトーな人である。高田純次のテキトーな発言のなかに、一瞬真面目な部分が垣間見えることにより、「この人はテキトーなだけじゃない」というギャップを窺うことができるのだ。

 しかし、そんな真面目な部分を見せた後は、高田純次は必ず“オチ”を付ける。真面目な話のままその場を締めるのではなく、最後は笑っている状態で締める。そうすることで、高田純次は場を堅い雰囲気にすることなく、かつ真面目な部分を見せることができる。これが高田純次が持つ、視聴者をトリコにする魅力の一つである。

“テキトー男”高田純次の真髄2.見た目も中身も、結構ダンディー

 テキトーな部分を除いて、再度改めて高田純次を見る。すると、意外と「ダンディー」な印象を受けることに気づく。服の着こなしからほどよい白髪まで、よくよく見れば非常に整った外見をしているのだ。『男の美学』というファッションブックを出版しているほど、日常のおしゃれには余念がない。

 加えて、高田純次はダイヤモンド鑑定士の資格を所有しているなど、中身も意外と「ダンディー」な一面を持っている。下ネタ発言を男前と取るかどうかは個人の判断に委ねるが、高田純次が醸し出す「オトコ」感は中々他人にマネできるものではない。テキトー発言が許されるような雰囲気を持っているからこそ、高田純次は男女問わず人気が落ちることがないのだ。

“テキトー男”高田純次の真髄3.意外性は人間の幅を大きく見せる

ギャップっていうかドラマチック性って、(中略)人間の幅を大きく見せますよね。

出典:高田純次×茂木健一郎対談
 高田純次が持つ魅力をまとめて表現すると、非常に大きな「意外性」を持っているということである。高田純次は、ただ単にテキトーなおやじというだけではなく、そのテキトーさのなかにふと真面目さやダンディーさを窺わせる。簡単に出来そうに見えるが、そう容易いことではない。

 テキトーな人間という表のイメージに対して、真面目やダンディーなどの裏のイメージを持たせることで、高田純次は人間としての広がりを持たせることが出来ている。人間として広がりがあるということは、それだけ相手にとって高田純次は「受け入れやすい」存在となるのだ。高田純次のテキトーさは、ごく稀に垣間見える真面目さやダンディーさとのギャップにより、人間の幅をより大きく見せるものとなる。


 高田純次のようにテキトーな人間として振る舞い支持を得るためには、その裏に別の一面を見せておかなくてはならない。そのギャップが自分の中に持てるようになったとき、高田純次のように愛される「オトコ」として一皮むけていくのではなかろうか。

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