カジュアルファッションに欠かせない代表アイテム「ジーンズ」。100年を優に超える歴史が生んだジーンズ文化は、この21世紀の世の中でも根強く浸透している。
一方、日本国産ジーンズに関する知識を持っている日本人はとても少ないように思える。日本のジーンズ産業は、岡山県を中心に世界で認められているというのにーー。
国産ジーンズはジーパンに関する技術力の高さと「メイド イン ジャパン」という確かな品質で、世界中のジーパンファンから人気を獲得してきた。そこで今回は、国内外問わず評価の高い日本のジーパンメーカーをご紹介していこう。
「桃太郎ジーンズ」
国産ジーンズ産業の本場岡山県に本拠地を構える日本のジーンズメーカー「桃太郎ジーンズ」。一見ふざけたような名前だが、その品質には国内外問わず定評がある。
2006年より本格的な製造と全国販売を開始した。たしかに歴史は浅いが、その分を「こだわり」でカバーしているのが当メーカーの特徴。染料である藍の原料を育てるところから、染め、織り、デザイン、縫製までを一貫して管理している。
無論当メーカーのこだわりは、ジーンズ作りの原料となるコットンにまで及ぶ。コットン界の最高峰ジンバブエ・コットンを惜しむことなく100%使用するという徹底ぶり。日本人の勤勉さが生んだこだわりは、世界でも高い評価を得ているのだ。
「サムライジーンズ」
「ジーンズは作り手、穿き手のこだわりが一致しないと商品価値がない」というポリシーを元に、国産ジーンズを作り続けてきた国産ジーンズメーカー「サムライジーンズ」。
1998年に大阪で誕生した当メーカーは、ヴィンテージ感漂うデザインとディテールにまでこだわった仕様、ヘビーオンスなデニム生地で知られている。
出典:www.samurai-j.com 当メーカーはそのメーカー名通り、日本文化を重視している。サムライジーンズから販売されているジーンズは、そのデニム生地やディテールの種類によって、5つのモデルに分かれる。それらは倭(YAMATO)、侍(SAMURAI)、零(ZERO)、刃(JIN)、芸者(GEISHA)と呼ばれ、その全てをコンプリートしているファンも少なくないという。
「ドゥニーム」
最後に紹介するのは「ドゥニーム」と呼ばれるジーンズメーカー。1998年から続く当メーカーのコンセプトからは、そこにある強い「想い」が感じられる。
「歴史の産物」という言葉があるが、ジーンズもその歴史から考えれば、既にそうなっていてもおかしくはない。しかし、それを伝え続けてきた人たちがいて、そんな人達がいたからこそジーンズは今でも人々のライフスタイルに定着しているのだろう。
日本製ジーンズが世界最高のジーンズだ、とは言えない。他国のジーンズだって決して負けてはいないし、ものづくりに対する強い信念も持っている。しかし、結果的にジーンズを選ぶのは我々、消費者だ。常にそれを作ってくれている人のことを考えながら、ジーンズ選びもしてほしい。
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