ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.500〜Jリーグからビッグクラブ誕生!?〜」では、ホリエモンが「今、Jリーグは転換点にある!」と発言した。
今回取り上げた質問は、「サッカーにおいて、一般的にそのリーグが得た放映権などの収入を各チームの成績などに応じて配分すると思うのですが、スペインのリーガ・エスパニョーラでは、放映権などの収入を上下とのチーム間で極端に大きくすることでビッククラブを生み、そのビッククラブが国際的に強いチームであろうという戦略をとっています。
それに対してイングランドのプレミアリーグでは、上下間のチームでの収益分配の差がそこまで大きくなく、リーグ全体の質を均質的に高めていくこうとするこで、リーグ自体をよりおもしろいものにしようとしてきました。Jリーグにおいてはどちらのスタイルを踏襲していくことがよりよいと考えられますか?」という質問。
今のJリーグは世界的にヒットするチャンス!?
ホリエモンは、「プレミアリーグほど放映権などの収入が大きければその方法がベストだし、リーガ・エスパニョーラだとそうせざるを得ないんだろうね。なので、リーグ収入の規模感をどこに持っていくのかという戦略や時期によって変わるんじゃないかな。今のJリーグならリーガ・エスパニョーラ方式だし、今後爆発的に収入が増えればプレミアリーグ方式に出来るようになる」と回答。
最近、ホリエモンチャンネルでもなにかと話題になるJリーグ。ホリエモンも、「今、Jリーグはちょうど踊り場にさしかかっているんだよね」と話す。
その理由はアジア圏の急速な経済成長。かなり豊かになってきた中国やASEANでは最近、サッカーヨーロッパリーグが流行っているという。例えば2013-2016年のタイからのプレミアリーグ放映権は、日本の6倍以上の金額だ。
これは、プレミアリーグが発足当時から根強く営業活動を続けたからだ。そしてホリエモンは、「この状況は、Jリーグにとってもチャンスだよね」と話す。
アジア諸国に海外のサッカーを観戦する文化が定着してきた現在、Jリーグも売り込みをかければ一気に市場を拡大できるかもしれない。幸い、Jリーグは環境も良いため、お金を持ってくることが出来れば一気に成長する素地はある。これがホリエモンが言う、「Jリーグが踊り場にさしかかっている」理由だ。
ホリエモン「東京にクラブチームを作ればいいんじゃないかな」
しかし、海外への営業にあたってホリエモンが懸念しているのが、東京を代表するクラブチームがないことだ(FC東京は多摩など神奈川よりなので、都心を代表するチームとは言えない)。
海外への放送を拡大するなら、日本の中心地を代表するチームがないのは大きなイメージダウンだ。
そこでホリエモンは、東京、大阪、福岡、札幌などにJ1の一線級で活躍できるチームの設立を提案。「大都市のビッグクラブに優先的にお金を配分して“一番リーグ(日本版プレミアリーグ)”を作ればいいんじゃないかな」と話した。
日本の主要都市が強力なチームを保有してそれらが戦うリーグがあれば、国内だけでなく海外からもかなり注目されるはず。そうすれば、今まで以上に日本サッカーの規模感は増すだろう。
ホリエモンも話しているように、今はJリーグを拡大させるための外部要因はかなり揃っている。今後の動向によっては、数年後には日本のサッカーはかなり様変わりしているかもしれない。
そこで肝心なのは、そもそもどんな規模感を目指すのかを明確にすることだ。プレミアリーグのように海外でもウケる大規模なリーグにするのか、それとも今のように国内程度の規模感にするのか。
それによってスペインやイングランドなど、参考にすべき対象も変わるはず。今、Jリーグには様々な選択肢がある。まずは理想の状態がどんなものかを確実に描いて、それに向かって歩を進めるのが重要なのではないだろうか。
ホリエモンがJリーグの今後を語った「堀江貴文のQ&A vol.500〜Jリーグからビッグクラブ誕生!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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