ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.498〜真面目だからこその便利!?〜」では、ホリエモンが否定されてばかりの日本の労働環境の正しい捉え方を語った。
今回取り上げた質問は、「日本では、労働時間が世界一位なのに手取りはどんどん減っていくことを多くの人がおかしいと思わないのはなぜだと思いますか? かたやフランスでは同じくらいの生活水準で日本の1/2の労働時間です。また、堀江さんは近い未来働かなくてもいい世界がくると言っていたらしいですが、日本がそれに達するにはどうしたらいいと思いますか?」という質問。
ホリエモン「世界の多くの人は、嫌々仕事をしないからね」
ホリエモンは、「というか(外国では)好きなことが仕事になっているんだろうね。発想を転換してみなよ。働かされてると思えば嫌だけど、好きなことをやっていれば仕事だという気にならないはず」と回答。
ホリエモンは、自身が海外に渡った経験から「フランスとか酷いよ。サービスなんてないに等しいからね」と話す。日本のサービスの質の高さは世界でも類を見ないほどだと言われるが、逆に日本人からすれば外国人の仕事はあまり隅々まで手が行き届いていないということになる。
例えば、金曜と土曜が休日のユダヤ教国では、両日には電車もバスも稼働していない。つまり、多くの国ではそもそも働くのが嫌になるほど仕事がしないのだ。
だから、日本ほどサービスの質はよくないが、その分労働時間も少ない。それでも生活できる程度の給料はもらえるため、仕事をあまりしない人でも日本人並みの生活水準が維持できているのだ。
たくさん働いて質の高いサービスか、あまり働かない分サービスの質にも妥協するか
一方で日本では、労働時間が長いこともあって国民は良質なサービスを安価で享受できる。ならばサービスの質を少し低下させて労働時間を減らせばいいのかというと、そういうわけでもない。なぜなら、質の高いサービスを国民が望んでいるからだ。
それがよく分かるのが、今や日常茶飯事になっているクレームだろう。もしも外国のように電車がしょっちゅう遅れていれば、日本ならすぐにクレームが起こるはずだ。
つまり、国民が満足できるサービスを維持するために今の労働環境、そして給与設定が存在している。ホリエモンはこうした状況を、「フランス並みの労働時間で働いたら、吉野家の牛丼は3倍以上の値段になるんじゃないかな」と説明した。
安い賃金で長時間働くことになるが、高品質なサービスを受けることができる日本と、あまり働かなくてもある程度の給料をもらえる外国。「要はどっちがいいかだよね」と問題の核心をついた。
よく日本の長時間労働や低賃金は話題になるが、そのおかげで私たちは質の高い暮らしを維持できている。逆に、海外では労働環境こそ楽かもしれないが、その分デメリットもある。
単に日本が劣っているというわけではなく、どちらも一長一短だ。日本の労働環境を改善したいなら、労働環境に限らないあらゆる点を海外と比較しながら、理想的な生活はどんなものなのか、一人ひとりが考えてみなければいけないのではないだろうか。
ホリエモンが世界の労働環境を語った「堀江貴文のQ&A vol.498〜真面目だからこその便利!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!
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