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なぜ、ブランドはブランドたり得るのか。ジーンズ選ぶならブランドに潜む「何か」を知れ。

大倉怜士

2015/06/10(最終更新日:2015/06/10)


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なぜ、ブランドはブランドたり得るのか。ジーンズ選ぶならブランドに潜む「何か」を知れ。 1番目の画像
出典:trendyfacts.com

 「ブランド力」というものは難しい問題で、その商品の価値に見合った価格設定なのだろうか?という問題がついて回る。特に物が溢れ、様々なファストファションブランドが台頭してきている今の日本において、このブランド力というモノは非常に難しい問題だ。

 決してブランドを否定しているわけではない。むしろ、その逆だと言える。ブランドには何にも変えられない培ってきた「何か」がある。特にジーンズというマーケットにおいてそれは顕著に表れる。

 必ずしもブランド物ジーンズが正解とは言えないが、彼らの創り出すジーンズはファストブランドが創り出すものとは一味も二味も違う。それは彼らの歩んできた歴史が生む「何か」から来るものであり、ノウハウである。

リー(Lee)

なぜ、ブランドはブランドたり得るのか。ジーンズ選ぶならブランドに潜む「何か」を知れ。 2番目の画像
出典:dustfactoryvintage.com

 日本で初めてジーンズが誕生したのは1960年代。その日本初のジーンズを作ったのが「エドウィン(EDWIN)」であり、その中の一ブランド「リー(LEE)」は「リーバイス(Levi's)」や「ラングラー(Wrangler)」と並んで、「三大ジーンズブランドの一つに数えられている。

理想の一本を作るためには、ジーンズを形づくる一つひとつの設計に独自の理念と基準がなければならない。糸、生地、縫製、フィット、ウォッシュ加工・・・私たちは、すべての工程に徹底的にこだわる。

出典:ものづくりへのこだわりCOMPANYEDWIN

 彼らのジーンズ作りには常に「基準」が存在する。それは「理想」とは違う。長い歴史を持つ彼らのジーンズ作りにあるのは、理想ではない。常に高い基準をクリアする上質なジーンズを提供していくこと。それが彼らのジーンズ作りに対するポリシーであり、ブランドに対するプライドなのだ。

ヌーディージーンズ(nudie Jeans)

 2000年という節目の年に、スウェーデンの地で誕生したこの「ヌーディージーンズ(nudie Jeans)」というブランドは、その高いデザイン性と履き心地であっという間に世界中の人々の生活に溶け込んだ。

Nudieはキャットウォークのファッションショーとは違い、日々の生活の中でいつもそこにジーンズがある、という感覚を大切にする人のために存在する。ジーンズとTシャツというお決まりのスタイルにこだわり続ける…それはロックミュージシャンが自分たちの演奏スタイルにこだわり続けるのと同じだ。

出典:株式会社ヒーローインターナショナル | BRAND LIST | Nudi Jeans co

 確かに彼らの持つ歴史は他のブランドに比べれば、短いものだ。しかし、彼らはジーンズ作りにおいて、妥協を許さない。世界一の加工技術を持つイタリア生産にこだわり、彼らの創るデニム製品はその全てが完全イタリア生産。歴史がない分の経験を、小細工なしの「こだわり」で紡いでいるのが彼らヌーディージーンズというブランドなのだ。

エビスジーンズ(EVISU JEANS)

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出典:www.pinstopin.com
 
 最後には、日本を代表する高級ジーンズブランド「エビスジーンズ(EVISU JEANS)」をご紹介することにしよう。1991年に滋賀県で創業されたこのブランドは、今や日本の高級ジーンズの代名詞とさえ呼ばれている。 

これは縫製工場を自社で持つという、これまた他ブランドから考えれば前代未聞な試みがなされてるという部分も大きいかもしれない。
自社のジーンズは自社工場(提携工場もある)で縫製を行い、
徹底的に品質管理されてるからこそ、自信を持って高品質を謳えるのだ。

出典:エヴィス/エビスジーンズの歴史と魅力

 彼らが高級ジーンズブランドの名を確率してるその所以は、彼らのジーンズ作りにある。全ての生産過程を日本の自社工場で行っている彼ら。その徹底ぶりが最高級な一本を実現し続けているのだろう。



 歴史だけではないブランドたる所以。それはプライドであり、こだわりとも言える。ブランドジーンズはヴィジュアルだけでは語れない側面がある。歴史や製造の観点からブランドを見つめ直してみるのも良いのかもしれない。

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