ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.497〜流行りは訪問販売!〜」では、ホリエモンが小売業を成功に導く方法を語った。
今回取り上げた質問は、「小売の自営業者です。堀江さんは、事業経営にあたり定期収入があるほうがいいということを書かれておられました。これは定期的にキャッシュが入る方が、計画が立てやすいということだと思いますが、小売業だったらどういった事業が考えられるでしょうか?」という質問。
コストコはなぜ会員制なのか?
ホリエモンは、「例えばコストコの会員制小売モデルとかね。会費が定期収入になります」と回答。
ビジネスで重要な要素の1つが、定期収入を得ることだ。常に一定のキャッシュが入れば経営も安定するし、それをもとに事業の計画を立てることもできる。しかし、そうした定期収入を生み出しづらいのが、小売業だ。
定期収入を事業モデルに組み込んだ小売業の例としてホリエモンが紹介するのは、倉庫型格安スーパーマーケット・コストコの会員制モデル。コストコで買い物をするためには、4000円程度の年会費を払わなければならない。
これなら客の来店数や購入数に関係なく、一定の収入を得ることができる。また、会員数の推測も容易なため年間の収入額の予想も簡単なはずだ。
1年で4000円程度の会費なら、コストコを頻繁に利用する人からすればあまり気になる額ではない。むしろコストコの商品は他店に比べてかなり安いので、いっぱい買って元を取ろうと考える人も多いのではないだろうか。
ホリエモン「社内販売モデルがようやく流行ってきた!」
他に小売業の定期収入モデルとして最近注目されているのが、オフィス単位での定期購入だ。これは「オフィスグリコ」や「OFFICE DE YASAI」のように、オフィスに食料品の自販機や冷蔵庫を設置するサービス。社員はお金を払えば、社内にいながら気軽に食事をとることができる。
最近では、大手コンビニのファミリーマートも「オフィスファミマ」として参入。オフィスに設置される自販機のバリエーションは、これからさらに増えるかもしれない。
これらのモデルのターゲットになるのは、昼ごはんやちょっとした間食が欲しいビジネスパーソンだ。特にオフィス街では、ちょっとした時間で食事をすることができないビジネスパーソンがいるため、社内販売は大きな味方だ。
小売業者にとっても、彼らは常に一定の需要があるため安定的な収入を得る確率が高くなる。また、店舗を訪れる必要がないため、売り上げが天候などに左右されることもない。
実は、ホリエモンは以前からこうした需要を分かっており、ライブドア時代には日本発の社内コンビニを設けていた。「この頃は同じようなことをしている会社は全くなかったけど、ようやく広まってきたね」と社内販売の有用性を語った。
顧客の来店を待つだけの従来の小売業では、来店数や購入数は様々な要因により変動してしまい、なかなか売り上げの予想が立てられない。
しかし、確実な定期収入とまではいかなくても、常に一定の需要があるスポットを見つけることができれば、ブレの少ない収入を得ることができるのではないだろうか?
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