よく、「自信があるやつほど契約が取れる」なんてことを耳にする。もちろん、自身のなさそうな人と、自信がありそうな人が同じプレゼンをしてきたら、当然ながら自信がありそうな人の方が高い評価が得られるだろう。しかし、評価の違いに対して具体的な理由をつけられるかというと、そうでもない。
この「自信」がある人ほど高い評価を得られる、ということを説明しているのが、心理学用語の「セルフ・マニピュレーション」である。今回は、セルフ・マニピュレーションに基づいて、自信の無さが生んでいるマイナス効果と、自信がある「風に見せかける」技術をお伝えする。
自信の無さは「態度」に出る!
セルフ・マニピュレーションによると、自信の有無が一番出てくるのはやはり「態度」なのだという。加えて、自信のある態度よりも、自信の無い態度の方が人の目につきやすい。色々なところを手でいじってしまったり、早口になってしまったりと、細かいところで自信の有無を計られてしまう。
裏を返せば、自信の有無はほとんど、態度にしか表れないと考えることが出来る。自分の態度さえ操作できてしまえば、本当のところを悟られることはない。セルフ・マニピュレーションは直訳すると「自己を操作する」という意味になる。自己の操作をすることで、相手に自信があると思わせることができるのだ。
自信がある「風に見せかける」3テクニック
もちろん、プレゼンなどの場所においては自分に自信があることが一番望ましい。しかし、自信をつけるというのはなかなか難しい。中には、どうしても自分に自信が持てないという人もいるだろう。
そんな人にとって、セルフ・マニピュレーションは非常に役立つ。ここからは、セルフ・マニピュレーションに基づいて、「形だけでも」自信を持っているように見えるテクニックを紹介する。
とにかく、じっとする
自信の無さそうな人が一番やってしまうのが、「ついつい手で自分の色々なところを触ってしまう」という行為だ。これをやってしまうと、相手に「落ち着きがない」と感じさせてしまう。
逆に言うと、じっとしてさえいれば、動きから「自信がなさそうだ」と思われることはまずない。プレゼン中に、自分の手がついつい動いてしまうと感じている人は、それを止めるだけで印象は大きく改善される。
ゆっくりと、大きな声で話す
同じく自信の無さそうな人の大きな特徴として、「小さく細い声で、まくしたてるように話す」というものが挙げられる。これは、相手に「ビビっている」と印象づけられ、相手からの反発を強くしてしまう。
ゆっくりと、大きな声で話すことで、自信を持って構えている「風に装う」ことが出来る。「声」も相手に見せる態度の中で大きなパイを占めているので、是非ともこのポイントは押さえておきたい。
とにかく笑顔!
出典:www.flickr.com 「自信の無さそうな笑顔」というのを想像してほしい。恐らく無理だろう。なぜなら、人の笑顔を見て「自信が無さそうだ」と感じる人はいないからだ。
笑顔が人に与えるプラスの印象は、非常に大きい。それだけでなく、笑顔を作ることで、自分の気持ちもプラスになるのである。これを「顔面フィードバック現象」と呼ぶ。自信が無くても無理やり笑顔になることで、無意識に自分の中から少しだけ自信がわいてくるのだ。
自分のプレゼンに自信が持てない人も、自分の自信をさらに強くしたい人も、このセルフ・マニピュレーションを学ぶことで、相手への印象をガラッと変えることが出来るだろう。
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