ボーナスってそもそも何?
ボーナスは基本給とは異なる給与
日本のボーナスの特徴
- ボーナスは年に2回支給されることが多い
- 基本給をもとに計算されるボーナスと業績によって変化するボーナスがある
日本のボーナスは夏と冬の年2回支給が多い
ボーナス額の決め方は企業ごとに異なる
ボーナス額は「基本給×○ヶ月分」で算出する企業が多い。
基本給25万円、ボーナス2.5ヶ月分の場合
- 25万×2.5ヶ月=62.5万円
「基本給×○ヶ月分」でボーナス額を決める場合、基本給に指定期間かけた金額がボーナスとして一度に支給される。
基本給で×指定期間ではなく、個人や会社の業績でボーナスの金額が左右するパターンもある。
成果主義の会社や景気の煽りを受けやすい業種はボーナスの金額が変動したり、あるいはボーナスがなかったりするケースがあるのだ。
ボーナスの査定期間や査定基準についての詳細は、こちらの記事を参考にしてほしい。ボーナスの査定期間と査定基準を知っておくだけで、ボーナスに対するモチベーションが大きく変わるはずだ。
ボーナスの査定期間っていつ? ボーナス支給前の1ヶ月は一生懸命仕事をしても無駄だった!|U-NOTE [ユーノート]
ビジネスパーソンにとって働くモチベーションの一つとなる「ボーナス」だが、ボーナス額を決める査定がいつ行われているのかご存知だろうか?今回はボーナスの査定の仕組みと査定期間、また査定期間中にやるべきことについてまとめてみた。査定について知って、どのような成果を出せばボーナスに反映できるのか考えてみよう。そもそもボーナスとは「原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるもので、その支給額が予め確定さ
夏冬のボーナスとは異なる「決算賞与」
夏冬のボーナスの概要とボーナスの計算方法について紹介したが、それとは別に「決算賞与」と呼ばれるボーナスも存在する。
決算賞与は、会社の決算前後に業績に応じて支払われるボーナスのことをいう。
会社の業績がいいと、その利益分だけ税金を払わないといけなくなってしまう……という会社側の事情がある。
「利益分を税金として払うよりも、社員に還元しよう!」という意図のもと支払われるのが決算賞与なのだ。
夏冬のボーナスとは別に決算賞与がつく企業、夏冬ボーナスなしで決算賞与がつくという企業があるので、気になる場合はぜひ雇用契約時の書類を確認してみてほしい。
【規模別の平均】ボーナス金額と会社規模は比例する
大企業と中小企業のボーナス平均支給額
- 大企業のボーナス平均:基本給の約2.5ヶ月分
- 中小企業のボーナス平均:基本給の約1ヶ月分
- 「従業員数」と「ボーナスの支給額」は比例する傾向が見られる
大企業のボーナス平均支給額は基本給の2.5ヶ月分
中小企業のボーナス平均支給額は基本給の1ヶ月分
企業規模別にみると、ボーナス平均支給額の差は歴然だった!
【勤務先規模別】夏のボーナス推定平均支給額
- 従業員が50人未満の会社:38.9万円
- 従業員が100人未満の会社:45.0万円
- 従業員が300人未満の会社:51.3万円
- 従業員が500人未満の会社:61.1万円
- 従業員が1,000人未満の会社:64.5万円
- 従業員が5,000人未満の会社:77.1万円
- 従業員が5,000人以上の会社:86.0万円
【年代別の平均】20代のボーナスはおよそ41万円!
20代~50代までのボーナス平均支給額一覧
夏のボーナス推定平均支給額【年代別】
- 20代:41.4万円
- 30代:48.0万円
- 40代:61.5万円
- 50代:70.6万円
新卒1年目はボーナスではなく「寸志」
【業種別の平均】ボーナス平均の圧倒的1位は金融業だった
夏のボーナス推定平均支給額【業種別】
- 金融業:79.8万円
- 製造業:69.3万円
- 国家・地方公務員:69.2万円
- 医療業:60.7万円
- ソフトウェア・情報サービス業:59.7万
- 公益法人・財団法人:58.6万円
- 卸売・小売業:60.7万円
- サービス業:42.7万円
ボーナスの平均支給額TOP3は金融業、製造業、公務員
ボーナスの平均支給額が最も低い業種「サービス業」
2017年の夏のボーナスの平均支給額
【第一集計】2017年夏のボーナス:大企業の平均支給額
- 上場企業:91万7,900円程度(前年比減少)
- 製造業:92万,6,561円程度(前年比減少)
- 非製造業:63万8,119円程度(前年比減少)
中小企業を含めた民間企業全体ではボーナス支給額が増加するが、上場企業では減少する見通し
経団連が発表した、「2017年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況」の一次集計によると、社員500人以上の上場企業82社の平均妥結額は「91万7,906円」だという。
前年に比べると、5%近くの減少を示している。90万円を切ることはなかったものの、5年ぶりにボーナスが減少することになった。
製造業と非製造業を区分してみても、どちらの業界も前年比からボーナスの額は減少。
終身雇用制が崩れ、働き方が多様化すれば、より成果を重視する時代が訪れるだろう。
一部の企業では、年功序列の賃金制度が見直され始めている。能率重視の賃金システムが注目されるに伴って、ボーナスでもらえる金額の相場も変わってくるかもしれない。
2017年の冬のボーナスはどうなる?
3年ぶりに1人当たりの支給額が増加する可能性大!
例年、ボーナス予想を発表しているシンクタンク4社、日本総研、第一生命経済研、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、みずほ総研が発表した冬のボーナス予想を見ると、4社中3社が「3年ぶりに増加する見込み」と言及している。
冬のボーナス支給額増加の背景には“雇用者数増加”があり
今回の冬のボーナス支給額増加の予想は、もちろん“1人あたりの支給額”が増加するという予想だ。
しかし、その背景にはボーナス支給労働者数自体が増えた、というのは確かである。三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、冬のボーナス支給労働者数は前年比+2.4%の4,288万人という数字になっている。
パートタイマーの正社員化が進み、ボーナス支給を受ける労働者の母数が増えたことによって、冬のボーナス支給総額が底上げされたと考えてよいだろう。
中小企業のボーナス額は堅調。一方で大手企業は不調
一方で、大手企業における冬のボーナスの雲行きは怪しい。
2016年の不透明な海外経済状況や円高の影響が、今回の冬のボーナスに影響しているのでは?と考えられており、経団連の大手企業の冬のボーナス妥協状況(第1回集計)では、前年比1.19%減という数字見込みになっている。
大手企業であれば安定したボーナス額が支給されると思うかもしれないが、その時々の社会情勢や経済状況によってボーナス支給額が変動するのは、企業規模問わずに起こりうることなのだ。
企業規模や業種によって平均支給額が大きく異なるボーナス。
ボーナスは働く上でのモチベーションとしても、キャリア設計をしていく上での要素としても重要なもの。
転職などで自分のキャリアを改めて考える際は、「ボーナス」のことも考慮しておきたいところだ。
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