「やる気が出ない」。仕事中に起きがちな状態のひとつである。本格的な夏が始まろうとしている今日この頃、その症状は「夏バテ」という形で特によく表れる。
体調管理をしているサラリーマンというのは、意外と少ない。体調管理をしている「余裕」がないからである。しかし、それで夏バテを発症してしまうようでは元も子もない。
『脳より体を磨きなさい』では、そんな「余裕のない」サラリーマンにもできるような手軽な内容から、少し発展的な内容まで、47のポイントを紹介している。
「食事」こそ最強の「パフォーマンス向上術」
食事を蔑ろにしてはいないだろうか。面倒だから食べない、あるいは好きなものしか食べない。社会人になって、食事における選択の自由がでてきたからこそ、ゆるんでしまいがちなポイントだ。
しかし、食事を適当に済ますのと、しっかり考えて生活するのとでは、パフォーマンスに天と地の差がある。五感の働き具合が違うのだ。以下で詳しい「食事法」を解説する。
1日1回は「玄米」にしてみる
玄米というと、なんだか美意識の高い、とても自分とは関係のない食材であると感じる人が多いだろう。しかし、玄米を侮るなかれ。玄米は白米に対し、ビタミン・ミネラル・食物繊維の含有量が多く、その万能さから「完全栄養食」と呼ばれるまでである。
毎日採る主食の全てをいきなり玄米にするのはさすがに無理があるので、まずは1日1回くらいのペースで玄米を試してみよう。そして、それに慣れ始めたら少し頻度を上げていけるといいだろう。
「缶コーヒー」は絶対ダメ!
昼休み、一服するついでに買ってしまいがちな「缶コーヒー」。実は、缶コーヒーは非常に健康によくない飲み物であったということをご存知だろうか。
缶コーヒーに含まれる糖分は血中の実に50倍にものぼると言われている。さらに、食べ物のようにゆっくりと消化されて吸収されるのではなく、液体として一気に吸収されるので血糖値が跳ね上がってしまうのだ。
コーヒーが飲みたいと感じたときは、缶コーヒーではなくコンビニやコーヒーショップのドリップコーヒーを飲むとよいだろう。
必ず寝るポイント「午前1時から午前3時」
by Tambako the Jaguar 会社から帰り、明日の準備をする。自分の時間が持てない人は、準備をした後、寝るまでに自分の時間を確保したいと感じるだろう。自分の時間を確保したいあまり、夜中の3時まで起きている人も多いのではないだろうか。
本書では、「午前1時から午前3時の時間は必ず寝る」ことを推奨している。この時間帯は、人間の免疫力が最も弱くなるため、活動してしまうとその分病気にかかるリスクが増大するのである。結果として、翌日に疲れを残してしまい、仕事に力が入らないようでは意味がない。しっかり睡眠をとり、万全の体制で仕事に臨めるよう調子を整えておくことが大事だ。
本書に書かれていることは、恐らく「今までにない斬新な発想」というより「知ってはいるけれどもなかなか実行に移せない」という内容だと感じる人が多い。しかしそういう内容こそ、本で警告をされることに意味があるのではないだろうか。そういった点で、本書は体調管理を「実践したい」人にこそまさにオススメの一冊であるといえる。
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