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ホリエモン「路面電車が地方の交通を変える!」――公共交通機関はこれからどう進化するのか?

野口直希

2015/06/27(最終更新日:2015/06/27)


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ホリエモン「路面電車が地方の交通を変える!」――公共交通機関はこれからどう進化するのか? 1番目の画像

 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.492〜地方交通の発展!?〜」では、ホリエモンがこれからの公共交通機関がどのように発展していくかを話した。

 今回取り上げたのは、「鉄オタです。もしホリエモンがJR東海やJR東日本な­どの大手鉄道会社のトップだったら、今後どういう戦略を取るのか興味があります。というの­も、最近できた北陸新幹線によって日本の主要な都市は全て新幹線で繋がるようになりま­した。首都圏の鉄道網も完璧で様々な路線が十分に入り組んでいます。

 日本にはもうこれ­以上、新たな路線を創る余地が残されていないと思うのです(仮に作っても採算がとれ­ないと思われます)。だからこそ、これからの鉄道会社は何をすべきなのか。利益をどういう所に活用すべきなのか知りたいです」という質問。

「自動車より便利にならないと、赤字路線は再生しない!」

 ホリエモンは、「先日、ウィラー・アライアンスという京都丹後鉄道の運営権を取った会社の社長にインタビューをしたよ。赤字ローカル線を再生するには、運転間隔を短くすることでバスの待ち時間を少なくして、時間帯によってプライシングを変えることや、他にもカーシェアやサイクルシェアで人口カバー率を高めて自家用車よりも利便性の高い公共交通機関にすればいいと話していたね。

 そういう方向性もありだし、昨今話題のLRT(次世代型路面電車システム)は各都市で導入が検討されている。また、エキナカビジネスはまだまだ改良の余地がある。特に改札の中はろくな店がないよね」と回答。

 京都丹後鉄道は、天橋立など多くの観光地が沿線にある京都の鉄道線。前身の北近畿タンゴ鉄道は赤字が膨らみ経営困難になったため、大手高速バス会社のウィラー・アライアンスが事業を引き継いだ。

 京都丹後鉄道の沿線人口は約35万人。ホリエモンは、「35万人全員が1年に1回でも鉄道に乗れば黒字になる」と解説。そこで考えなければならないのが、地方に深く根付いた自動車文化をどう覆すかだ。

 都会に比べ、地方在住者はちょっとした外出にもすぐに自家用車を使う傾向がある。公共交通機関が赤字を脱却するには、自動車以上に便利な存在になって、「どこかに行くならとりあえず車」という意識を変えなければいけないのだ。

路面電車が復活のカギ!?

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 そこでホリエモンがまず指摘したのが、運転間隔を短くして少ない待ち時間で鉄道を利用できるようにすること。たしかに、1時間に1本程度しかない電車をわざわざ待ってまで乗りたい人はあまりいないはずだ。

 運転間隔短縮に大きく役立ちそうなのが、LRTだ。LRTは路面電車を車社会に適応させた交通機関として、すでに欧米などで運用されている。ホリエモンは、路面電車の最大のメリットとして「鉄道用の信号が不要なこと」を挙げた。

 鉄道は専用の鉄道に代表されるようにシステムで厳しく制御されており、運転間隔を短くするのは難しい。一方で、運転士が自力で操縦する路面電車は前の電車との間隔を運転士が判断するため、柔軟な対応が可能になる。

 また、現在のローカル線は単線が多いが、路面電車は複線が主流なので運転間隔を短くしやすい。車社会とも共存しやすいLRTは、今後地方の生活を一気に変える可能性もあるだろう。


 日本全国が鉄道でつながったとはいえ、まだまだ改善点はたくさんある。今後は自家用車以上の利便性、あるいは自家用車と共存しやすいサービスを作っていくのが、公共交通機関の課題になるのかもしれない。
 
 ホリエモンが鉄道のこれからを語った「堀江貴文のQ&A vol.492〜地方交通の発展!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!



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