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「200万円で不動産業は始められますか?」――ホリエモンが不動産業の仕組みを詳しく解説

野口直希

2015/07/13(最終更新日:2015/07/13)


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「200万円で不動産業は始められますか?」――ホリエモンが不動産業の仕組みを詳しく解説 1番目の画像

 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.491〜不動産業は厳しい!?〜」では、不動産業を始めたい人に対してホリエモンが業界の仕組みを解説した。

 今回取り上げたのは、「漠然とした質問で申し訳ないですが、自己資金200­万程度で不動産業で独立をする場合、堀江さんならどのように独立されますか? 仲介・管理・分譲・賃貸、なんでも構いません。将来的には当面は売上50億を目標にし­たいと思っています。堀江さんならどのようなビジョンで始められるか気になったので質­問させて頂きました」という質問。

不動産業には大量の資金が必要!

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 ホリエモンは、「それではどうにもならないんじゃないかな。田舎の競売物件を最低限のリノベで賃貸するのがいいかもしれないけど、それでも利回り30~40%が限界だろうね。なんとか融資を引き出してレバレッジを効かせるべきだけど、独立したら銀行はお金を貸してくれないと思う。大企業のサラリーマンだったらある程度は貸してくれるかもしれないけど」と回答。

 「200万円なんて、都内でワンルームを借りるか不動産業の免許を取るだけでなくなる。200万円では、不動産業なんてできないよ」とホリエモンはバッサリ切り捨てた。

 そもそも、不動産業は大量の資金を使ってコツコツと利益を得る事業形態。例えば、1億円でアパートを購入してそれを貸したとしても、年利10%の利回りで1,000万円程度の利益しか得ることができず、1人雇うのがやっとだ。

 ゲストの株式会社ツクルバ 代表取締役CEO 村上浩輝氏は、「まず手元に大きなお金が必要なため、自己資金が1億円あれば10億程度の融資を受けて事業を始めることが多い」と解説した。

 不動産業は利回りがそこまで高くないこともあって、まずは多額の融資を受けるのが基本的だ。ホリエモンは、「200万円じゃ不動産『業』にはならないね」と総括した。

一番手軽なのは仲介サービス!

 そこで村上氏がおすすめするのが、仲介サービス。仲介業なら物件を持つ必要がないので初期費用があまりかからず、工夫次第で利益を得ることも可能だ。
 
 「引っ越しを考えている知り合いに片っ端から声をかけて良い物件を紹介していけば、仲介だけでも月100万くらいならいけると思う」と村上氏は語る。また、ツクルバが新しく始めたcowcamoは中古住宅を紹介するオンラインサービスだ。


 Webを使った事業なら、パソコン1台でサービスを始めることも可能だ。資金が200万しかないのなら、まずはネットを使った仲介サービスを始めてみて、資金が貯まってから実際に物件を所有してみるのもよさそうだ。

 事業を始めたいと思っても、用意できる資金の額には限界がある。まずは手持ちの武器でできることをやって、徐々に理想の事業を展開していくという考え方もあるのではないだろうか。


 ホリエモンが不動産業の現実を語った「堀江貴文のQ&A vol.491〜不動産業は厳しい!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!



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