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「緊張」は、ココロではなくカラダからほぐせ!:『「ここ一番に強い自分」は科学的に作り出せる』

Naoya Shishido

2016/03/27(最終更新日:2016/03/27)


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「緊張」は、ココロではなくカラダからほぐせ!:『「ここ一番に強い自分」は科学的に作り出せる』 1番目の画像
出典:barcelonaweddingstories.com
 プレゼンの直前になって、急に緊張してしまう……そんな経験はないだろうか。緊張のせいか、レーザーポインターを持つ手はブレブレ、見てる方は、プレゼンターがどこを指しているのかも分からない。そんな光景を想像するだけでなんだか息がつまりそうだ。

 緊張をほぐすために、ゲン担ぎやおまじない、ジンクスなどの「ココロ」に対するアプローチを説いた書籍は多く存在している。ココロの緊張を解けば、カラダは自然と緊張しなくなると考えられているからだ。しかし、現実はうまくはいかない。どう頑張っても、緊張はしてしまうのだ。

 『「ここ一番に強い自分」は科学的に作り出せる - あがってしまう場面でも持てる力を100%発揮する技術』では、緊張というものがそもそも何なのか、そして本当にほぐすべき緊張とは。さらには、前述のような「迷信めいた」方法ではなく、科学的メソッドに基づいた緊張のほぐし方が紹介されている。今回は、本書の前半部分に関して紹介していこう。

緊張ってそもそもなに?

「緊張」は、ココロではなくカラダからほぐせ!:『「ここ一番に強い自分」は科学的に作り出せる』 2番目の画像
出典:theinvestorzone.com

緊張とは、プレッシャー(ストレッサー)によって引き起こされるストレス反応です。本番で力を発揮できないあなたの場合、プレゼンや入学試験というストレッサーによって、緊張というストレス反応が起きてしまっているということです。

出典:石井亘(2009)『「ここ一番に強い自分」は科学的に作り出せる - あがってしまう場面でも持てる力を100%発揮する技術』
 緊張をなくすためには、まず緊張の実態について知る必要がある。理解してないものをなくせと言われても、無理な話だ。

 緊張を理解するために一番大事なのが「ストレス」の存在だ。ストレスと言っても、「人間関係」や「休日出勤」などのことではない。心理学の世界では、これらはストレスを与える物質、すなわち「ストレッサー」であり、そこから発生する感情のことが「ストレス」となっている。これは同時に「ストレス反応」とも言われている。

 そして、緊張というのは、この「ストレス反応」そのものなのだ。ストレッサーの影響を受けて、ココロとカラダが自然に反応を「起こしてしまう」というのが緊張の本質なのである。

緊張は「ゼロにはできない」

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出典:indianapublicmedia.org

気合やプラス思考では、梅干しをみて出る唾を抑えることはできないのです。

出典:石井亘(2009)『「ここ一番に強い自分」は科学的に作り出せる - あがってしまう場面でも持てる力を100%発揮する技術』
 人には「トラウマ」が存在している。あるときの失敗体験がもととなって、同じようなシチュエーションになった時に突然、そのときの光景がフラッシュバックしてしまい、何もできなくなってしまうというような状態だ。このトラウマという存在も、緊張を構成する要因の一つとなっている。

 トラウマの克服という話をよく聞くが、実際は非常に時間のかかることで、加えて難易度が非常に高い。なぜなら、トラウマのフラッシュバックは「無意識」に行ってしまっているからだ。

 緊張も同じように「無意識」で発生してしまう。自ら意識的に緊張状態に持っていこうと考える人は、なかなか存在しない。緊張もトラウマと同様、ゼロにするというのは到底無理なのだ。

抑えるべきは「カラダ」の緊張

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出典:www.livestrong.com

あがりや緊張の度合は、心臓のドキドキや、体の震えなど、あなたにどれだけ大きな生理反応が出ているかで決まると言えるのです。

出典:石井亘(2009)『「ここ一番に強い自分」は科学的に作り出せる - あがってしまう場面でも持てる力を100%発揮する技術 』
 冒頭で述べた通り、一般的には「ココロ」の緊張を解くことこそが一番大事であるかのように思われている。しかし、ココロの緊張を抑えようにも、無意識でやっている以上は、抑えきれずに崩壊していくのは時間の問題である。

 大切なのは、「ココロ」ではなく「カラダ」の緊張をほぐすことである。なぜなら、カラダの緊張を脳が認識して、そこから初めてココロが緊張をするからである。緊張をしているから心拍数が上がるのではなく、心拍数が上がっているから緊張するのだ。


 具体的な緊張のほぐし方に関しては、本書を読んでマスターしてもらいたい。「ここ一番」がやってくる前に、自分の緊張と向き合う機会を作ることを強くオススメしておく。

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