会社でしばしば、「要領のいい」人を見かけることがある。仕事のスピードや、上司との関係構築などと、その要領の良さは様々な形で表れる。そして多くの場合、同じように要領よく出世していくのが今の社会だ。
では彼らは、なぜそこまで「要領よく」やれているのか。本書『元・外資系人事部長が見た 要領よく出世する人』では、実際に出世「させ」ていた側である元外資系人事部長・村上賀厚が、要領のいい人とそうでない人の違いを徹底解説する。
「絶対評価」があっても「相対的に」勝つ
会社の中には、評価が「絶対的に」下されるところも少なくないはずだ。基準を設け、それをクリアするか否かで出来不出来を判断するというものである。しかし、その評価は時として「ヌルい」ものもある。上司が部下に嫌われたくないという心情からくるものだ。
しかし、その絶対的な評価をこなしたところで、他の同期と差がつくことは少ない。目標を目安に努力をするのではなく、周りを意識して「差」をつけることに意識を向ける。そうすることで「絶対評価」という基準の先へ効率よく仕事を進めることができるのだ。
周りの「弱み」を見つけ、フォローする
自分が配属された部署や自分の上司には、必ず何かしらの「弱み」が存在している。書類作業が苦手な人や、英語が全く話せない人、雰囲気がどうしても柔らかく慣れない人――人として「弱み」があるのは当然だ。大体の場合、それらは人と人の間で相互にフォローをしあって成り立っているが、必ずどこかに「穴」は存在する。
要領のいい人は、そんな周りの気づいていない「弱み」を把握し、すかさずフォローに回るのだ。そうすることで、周りにおけるその人の「重要度」が増していき、必然的に「デキる」評価が下される。周りに気を配り、「弱点」を探し、フォローする。このステップを挟めば、やる仕事の量が同じだったとしても、重要度はグンと上がるのだ。
自分の「弱み」を見つけ、フォローさせる
今度は逆に、「自分の弱み」についてを考える。自分を客観視し、何が出来て何が出来ないのかを把握するのだ。自分の強みと感じたところは、周りがそれをできないことを理解した上で協働する。逆に自分の弱みに関しては、積極的に周りに教わりに行く。
要領よくこなす人は、自分の強さ・弱さを理解したうえで、周りに合わせていくことができるのだ。
今いる会社で出世がしたい、同期よりも上に上り詰めてやりたい。そんな思いを抱えている人は、本書をチェックして「要領のよさ」を身につけることをオススメする。
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