by reynermedia
「一度は海外で働いてみたい!」そう考えたことはありませんか?
「実力主義の社会で自分を試したい」「新しいことにチャレンジしたい」「残業がない環境でプライベートも充実させたい」「語学力を生かしたい」など、動機はきっと人それぞれ。
ひとことに「海外で働く」といっても、日本企業から派遣されていくのか、現地の日本企業に直接就職するのか、または海外の企業に直接就職するのか、といった雇用条件によって処遇はもちろんのこと、得られる環境、気をつけるべき点などは異なるので、それぞれに合わせた事前準備が必要です。
そこで今回は、管理職・グローバル人材などハイクラス層の転職サイト「ビズリーチ」が特集している海外求人情報をいくつかピックアップしてご紹介しつつ、一般的に「海外で働く」ことのメリットと注意すべきことについて解説していきます。
海外市場における新規顧客開拓、新興国での事業立ち上げ
by JonoMueller・国内商社のグローバル営業部
営業経験のある方は、ビジネス英語を習得することで海外での営業職を目指す道もあります。日本とは違う市場・文化・商慣習のなかでのチャレンジは、キャリア価値を高めること間違いありません。また、新興国の事業立ち上げを経験できるのも数少ないチャンスのひとつと言えるでしょう。
海外法人の営業部門統括や、営業戦略立案・実行、マネジメント
・米国法人の営業統括(アメリカ、カナダ駐在)
将来的にこうした海外での営業部門統括というポジションを目指すキャリアも存在します。現地での統括・マネジメント業務になるため、英語力や外国人へのマネジメント経験を積む必要がありますが、キャリアの新しい選択肢のひとつとして考えてみるのも良いかもしれません。
消費財ブランドの立ち上げをリードするグローバルマーケティング
出典:www.alleywatch.com・マーケティング職(アメリカ、カナダ、ヨーロッパ駐在)
マーケッターとして活躍している方は、デジタルマーケやグローバルマーケの知識・経験を増やすことで、海外で働くグローバルマーケ職の道が開けるかもしれません。日本とは違う市場・ユーザーを相手に勝負するチャレンジングなポジションでの経験は、確実にあなたのキャリア価値を高めるでしょう。
大手メーカーでのエンジニアリング・プロジェクトリーダー
・プロジェクトリーダー(ヨーロッパ駐在)
エンジニアとして活躍している方は、日本でキャリアを重ねるだけでなく、海外でプロジェクトリーダーとして活躍する道もあります。技術力と語学力を武器に、海外で生活しながら働くのも良いでしょう。
海外事業会社における製造現場のトップ
出典:www.mlive.com・海外工場長(海外各国駐在)
ある程度、キャリアを重ねないとチャレンジが難しいポジションではありますが、海外求人の中にはこういった案件も存在しています。メーカー勤務の方に親和性が高くなりますが、将来的に海外工場長を目指して現場からマネジメント職などを経験するのはいかがでしょうか。
海外で働くことで得られるもの
by MarkDoliner異文化、多文化な環境下での仕事の経験、マネジメント経験
海外に住み、仕事を始めてみると、最初に感じるのが、人種の違い、宗教の違い、価値観の違いといった、日本や日本人としての常識の「違い」。さまざまなバックグラウンドを持った人がいる環境の中で、自分が仕事を進めていくこと、また時によってはそうした人たちをまとめあげ成果をつくっていくこと、これは海外に出たからこそ感じられる経験です。
昨今、さまざまな日本企業が海外進出をする一方で、その海外拠点のマネジメントをできる人材が不足しているといわれています。海外の異文化・多文化の環境下で仕事をした経験があることにより、将来マネジメントポストへキャリアアップできる可能性もあります。
実践的な英語力
日々の生活が日本語で完結してしまう日本にいながら、英語力を向上させようというのは正直とても大変。どの国へいったとしても、ビジネスの世界で使われる共通言語は多くの場合英語です。「海外で働く」という切符を手にする時点で基礎的な英語力は必須ですが、さらなる英語力の向上を図るにはとにかく日々使わなければならない環境に身を置いてしまうのが一番。高度な交渉やプレゼンテーションといった場面でも英語がスムーズに使いこなせるようになりたいものですね。
より広い視野で世の中を捉えられる
海外で暮らすと感じるのは、今までの自分の視野が、世界の中のほんの一部でしかなかったということ。日本国内のニュースや新聞は、国内の状況に関する報道がほとんどで、流通している海外からの情報はごくわずかに過ぎません。
海外で暮らすことによって、その国の情報が日々入ってくることはもちろん、海外の報道機関が取材する世界各国の情報に触れやすくなります。自分の視野が広がり、自身の置かれている状況についても、より俯瞰的に捉えることができるようになります。
セルフコントロール能力
海外で働けば、必ずワークライフバランスが取れる、残業することがなくなる、ということはありません。所属する業界や会社、また自分の仕事の仕方次第で状況は異なります。
ただ、日本と大きく異なるのは「自分でコントロールしやすくなる」ということ。働くことで求められるのは、限られた時間の中でしっかり「成果」を残すこと。成果を残す限りは、あなたがどんなライフスタイルを送るのも自由。残業が強要されるようなことは少なく、自分次第で過ごしたいライフスタイルを手に入れることができます。
海外で働くにあたっての注意点
by huskyte77自分から動き、そして自己責任という自覚を持つこと
海外で働くにあたっては、どんなときも「自ら動く」ことが当たり前。自分の意見をしっかり伝え、欲しい情報を得て、日々仕事を前に進めていく必要があります。
また、極端に言えば日々の生活から自分自身の健康管理、仕事、そして人生にいたるまで、守ってくれる人は誰もいません。日本で働くとき以上に、全てにおいて自分自身で考え、行動し、責任を持つという自覚がとても重要です。
求められるポジションで結果を出すこと
海外では、ひとつひとつの仕事の内容や定義が明確なケースが多いです。その点で、自分自身が何をできるのか、どういう分野で会社に貢献できるのかを問われ、そして実際に結果を出すことが求められます。日本ではよく見かける、ある部署でフィットしなければ違う部署に配置転換してもらえるという事例は多くありません。常に自分が何のプロフェッショナルであるのか、またその分野で結果を出す自覚が、日本で仕事をしているとき以上に求められます。
処遇、社会保険、退職金、休暇、ビザなどの条件の確認
海外で働くにあたっては、前述のように、どのような雇用形態で勤務するかによって条件が異なります。月給や年収といった処遇面はもちろん、それ以外の手当ての有無、社会保険はどうなるのか、退職金制度、休暇制度など、日本で得ていた条件と何がどのように違うのかしっかり確認することが必要です。
そして海外勤務にあたって必須となるビザ。通常は勤務先の会社がスポンサーとなり就労ビザを発行してもらいます。ビザの審査基準は、特定の分野での一定以上の就労経験や年収条件があります。昨今、一部の国ではビザの審査基準が厳しくなっている例もあります。会社からオファーは出たものの、ビザがおりずに働くことができないというケースもなくはありません。働くにあたってのさまざまな条件や制度はしっかりエージェントや就職先の人事担当と確認しながら話を進めることが重要です。
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