着る人を選ばず、男女ともにセンスのある人に仕立て上げる「藍色」。長い間定番色として多くの人を虜にしてきた藍色が、いま再び注目を集めている。
藍色のアイテムを見るだけで、その背景にあるストーリーまで想像してしまう人も少なくないはず。藍色アイテムは誰をも美しく綺麗に飾ってくれるが、それだけではない。全てのアイテムに文脈があり、そこに思いを巡らしながら服を楽しむことができるのだ。
どうして今、藍色なのか。
どうして今、藍色のアイテムが注目されているのか。それは、ファストファッションに疲弊してしまった反動であるという見方もある。手染めでないにしても、綺麗な藍色を出すには手間も時間もかかるため、価格も高くなってしまう。安くてそこそこ良い物を求めていたファッションに敏感な人たちが、高くても上質なものを手に入れるという方向へ徐々に振れてきているというのだ。
また、ノームコアの広がりもその一因となっている。飾りっ気のないスタイルだが、奥深い味わいと上品な綺麗さが同居した藍色は、着る人全てをお洒落に変身させてくれる。
藍色スウェットの着こなし方
中でも、藍色スウェットはとても人気が高い。質の良いものになると、オーガニック素材を使用し、10回近くの染色工程を経たという珠玉の逸品もある。
ブランドやメーカーによって異なるが、それぞれの染色方法や色の状態に注目すると、より一層楽しむことができる。中にシャツを着てキレイ目で着こなすも良し、一枚でさらりと着て麻のパンツで合わせるも良し。自分なりのスタイルを探りながらというのも、藍色の良いところだ。
上品な藍染めジャケット
藍色のジャケットほど、高貴なものはない。手染めで奥深い色合いと絶妙なかすれ具合を見ると、言葉を失うほど感動するもの。秋や冬の初め頃、ストールと合わせて着てみたいものである。
藍色は基本的にどんな色とでも合うため、自分のカラーが出しやすい。おすすめは、白との組み合わせ。主張しがちな白を藍色が抑えつつ、良いバランスで共存できる非常に良いコンビだ。
藍色アイテムは、一枚持っておくとすごく便利。自分なりの楽しみ方を探しながら、良さをじっくりと体感してほしいと思う。
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