ビジネスマンのスキルアップとして手軽な手段となるのが読書だ。ビジネス書や自己啓発書など、ベストセラーとなる書籍は数え切れないほどあるが、自分の糧になったと言い切れる本はどれぐらいあるであろうか?
今回取り上げるのは、年間1000冊以上もの本を読むという参考書作家・船登惟希氏の著書「サマる技術」。本書のタイトルにある「サマる」とは、簡単に言うと要約をするということ。読書の効果を最大限高めるための『サマる技術』とは、いったいどのようなものなのだろうか?
王道とされる読書術には実は意味がなかった!?
一般的な読書のノウハウとして言われているのは、目次を読むということ。たしかに全体の流れやストーリーを掴むためには目次を読むことが近道のような気がするが、目次の内容は一回読んだだけでは記憶することができない。
むしろ、目次を読む時間を本編の時間に当てることでより集中して読書をすることができるというわけだ。
その他にも、船登氏は繰り返し本を読み返す行為にも意味が無いと述べている。繰り返し読む行為は、短期的な記憶を増強するためには重要だが、実は長期的な記憶の定着には繋がらない。
目次を読むことや、本編を繰り返し読むことは、一見本の内容を定着させるために重要なことのように思えるが、著者によれば、これらの行為は時間の無駄使いだ。それでは、本の内容を定着させるためにはどうすればよいのだろうか?
「サマる」ことで記憶を増強する
既存の読書法は効果が無いとする著者が提唱するのが、本をサマることによって、内容を記憶し、また保存可能な状態にするということだ。
要約をするためには、本の内容を整理整頓し、重要なキーワードを自分のものにすることが重要になる。見出しごとに本の要約を作り、自分が本の内容を理解できているのかをしっかりとチェックすることで、理解が深まる。
そして、完成した要約は、クラウドサービスや手書きのメモに保存し、シェアしたり以前の要約と比べることで、読書に厚みが増し、自分のスキルとして本の内容を使うことができるのだ。
読書しても、内容をアウトプットできないという悩みを抱えている人は多い。自分の読んだ本の内容を「サマる」ことで、よりアウトプットに近づくことができるだろう。気になった方は一度チェックしてみて欲しい。
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