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大企業で働く僕が、成長企業に「サンカク」した理由

U-NOTE編集部

2015/04/01(最終更新日:2015/04/01)

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大企業で働く僕が、成長企業に「サンカク」した理由 1番目の画像
(写真:スマートキャンプ古橋社長)

 自分のスキルが社会でどのくらい通用するのか。向上心を持ったビジネスパーソンなら一度は感じたことがあるだろう。自分の価値を知りたい、自身の経験やスキルを社会に役立てたい、人脈を拡げたい、そんな思いを叶えてくれるのが、仕事を辞めずに成長企業のディスカッションに参加できる、リクルートキャリアが手がける新サービス「サンカク」だ。

 前回までの記事では、サンカクを利用している企業目線の記事を掲載してきたが、3回目の今回(全4記事連載予定)は、サンカクを利用している企業と、そこにサンカクしたユーザーに同時にお話を伺った。





現職で日々当たり前にこなしている仕事も、他社にとっては価値あるコンテンツに

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(SKETを使えばプロ顔負けの資料・コンテンツが出来上がる。)

 ディスカッションの現状を教えてくれというデリケートな取材依頼に快く応じてくれたのは、資料作成クラウドソーシングを手がける「スマートキャンプ」の代表取締役、古橋智史社長と、サンカクを通じてディスカッションに参加した、大企業にて営業や事業推進を担当されている山本さん(仮称)。


ーー まずは、スマートキャンプさんがサンカクを利用したキッカケを教えてください。

古橋:普段、お客さんに困っていることを聞きたくてもなかなか聞けないんですね。サンカクなら、実際に働くビジネスパーソンから生の声を聞けるので(弊社のウォンツに) マッチしていると感じました。既に5〜6名の方々とお会いしてきました。その中で、山本さんとの出会いに恵まれました。

ーー 山本さんとディスカッションをしてみたいと思ったのはどんなところですか?

古橋:山本さんが働く企業は、プレゼンのための資料作成能力が長けていることで有名。なんと山本さんは、20代中盤という若さでその資料を作成する組織メンバーの一員だと聞いて、彼の会社の事業内容だけでなく、彼自身にも興味を持ちました。一流のプレゼン資料を作る人に資料作成のコツを、聞いてみたかったんです。

ーー 実際にどのようなディスカッションがなされたのか、教えていただけますか?

古橋:どういう資料作成がビジネスに効率的か、どういう表現がいいのかをテーマにディスカッションしました。はじめは週に1回から始まって、話した内容はデザイナーにも共有しました。山本さんの他にもサンカク経由で4〜5名の方々とお会いしました。そこにも大手企業での経験を豊富に積まれた、素晴らしいキャリアを持つ人との出会いがありました。

ーー ディスカッションパートナーの方々が持つスキルや経験は、当初のサンカク利用目的である「自社コンテンツを充実させる」の為のヒアリング以外にもメリットもたらした、と。

古橋:他の企業がどんなやり方をしているのか知ることが出来たことと、サンカク経由でお会いした方にジョインしていただきたいというニーズが出てきました。こういう人と一緒に仕事したい、と思いましたね。

 あと、企業の予算の考え方が知れて良かったです。資料作成は広告費なのか制作費なのか、外注しても良いと考えているのか、内製の方が良いと思っているのか。(企業の予算の使い方は)現場で働いている方に聞いてはじめて分かることで、検索しても出てきません。立場によって決済金額が違うとか。僕らは現場で働く人の資料作成サービスですが、現場は使いたいのに予算が降りないという壁によくぶつかるんです。それなら最初から予算を持っているところにアプローチしなきゃいけないってことで、途中でアプローチ方法を変えたんですよ。

大企業では優秀な人材もコマのひとつ。だから成長企業にサンカクした

ーー 山本さんはどんなキッカケで応募を?

山本:僕は今、大企業の一部門で、営業の仕事をしています。僕自身はトラディショナルになるつもりはなく、新しい事業の立ち上げのために大企業に入ったので、与えられたことばかりやっていてはだめだと感じています。でも、大企業では簡単にやりたい部署に異動はできません。そんな中、何か良い方法がないかと探していたところ、サンカクを知りました。

 大企業にいながら他の会社の経営に参加してみたいというアグレッシブなビジネスパーソンは、世界中にいっぱいいると思います。

ーー 応募する際に、迷いやためらいは感じましたか?

山本:応募する側としては、「自分にスキルがないと応募できないんじゃないか」という不安はあると思います。僕はたまたま「資料作成」という得意分野の募集があったから応募することができました。「資料作成」以外のテーマは、応募したかったけど応募できなかったというのが正直なところ。ここに応募してもなんの貢献もできないな、素人の考えだからできないな、と思っちゃって。

ーー 大手企業や経営者としてご活躍の方がサンカクに応募する目的は何だと思いますか?

古橋:大手企業に何年も勤めていて、さらに家庭もあると、定年まで何十年もそこにいるのが一般的。自分でなにかやりたいという思いがあって、それが上手く噛み合ったのがサンカクだと思います。

ーー お金目的じゃない、と。

山本:はい。

古橋:山本さんの家が近いんで、(僕の買い替えタイミングで)自転車あげましたけどね(笑)。

山本:お金よりも知識、経験が欲しかったので。知らないことを知れたということです。実際にベンチャーの経営者はこんなこと考えてるんだ、とか。間借りオフィスという文化があるとか(笑)。経営者同士つながっているとか。自分が将来仕事をしていくうえで知っていてトクをすると思いました。1〜2回のディスカッションで能力まで上がるとは思ってないです。

ーー 経営を覗くことができたこと以外に、サンカクで得られるものはありましたか?

山本:サンカクをキッカケに人脈が拡がりました。SNSで繋がると、そこから横に拡がる。そうすると、またサンカクに参加したいと思うようになりました。サンカクに限らないけど、仕事するうえで何かやりたいってなったとき、人脈があるとスピード感が変わってきます。

ーー 山本さんは他にも社外の企業と交流する活動をしていますか?

山本:人からの紹介くらいですね。でも、ここまで深く関わることはないです。相手もそのつもりで会ってないですし。

サンカクでの出会いから新しいサービスが誕生!

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ーー ベンチャー企業から見て、応募があった際に見るポイントは?

古橋:親和性がある仕事をしているとか、ノウハウを学びたい企業に属しているとか。または、キャッチーなメッセージや事業シナジーがありそうなこと、参考にしたいことがメッセージに含まれていること等ですかね。

ーー 基本的にやりとりをしたら会いますか?

古橋:そうですね。基本的には対面で会いますが、Skypeでのやりとりもあります。

ーー スマートキャンプさんの新サービスにも山本さんが関わっているのだとか。

古橋:4月に、「Boxil(ボクシル)」というサービスをリリースします。「資料」を通じて、発注者と受注者をつなぐビジネスプラットフォームです。

 ただサービスの資料を載せるのではなくて、業界の情報を整理して載せたりして、営業ツールとして資料を使ってもらえます。営業代理店提携などにつながります。ブランディングのひとつにもなると思います。(現在、事前登録受付中)

 実はこのサービスの立ち上げを山本さんに手伝ってもらっていました。最初は資料を載せるだけじゃなくて新しい形のコンテンツサービスにしようとしましたが、山本さんにリサーチしてもらって、これはまだ早いな、とか。

ーー 現在の山本さんとの関わりは?

古橋:今は彼が忙しくて関われていませんが、当時は新規サービスの戦略のブレストや海外サービスのリサーチをしてもらったりしました。

今後サンカクして欲しいビジネスパーソンとは?

ーー どういう方にサンカクを利用してもらいたいですか?

山本:応募する側は、若くて大企業に入ってフツフツしている、僕みたいな人。夢見て大企業に入ったけど、なんか足りないって思っている人ですね。こういうサービスを知らないだけで、みんな探していると思うんです。

ーー 転職で利用したいという人もいそう?

山本:転職したいと常に考えていて、転職サイトに登録して放置、みたいな人はたくさんいると思います。サンカクに参加してみて(転職イメージを)体感してみられるのはいいですね。

ーー スマートキャンプさんは、サンカクを今後も継続しますか?

古橋:はい。ディスカッションパートナーが集まってくる以上は利用しますね。定期的に社外の方々と繋がり続けられたたいいなと思っています。

山本:たとえば僕が独立しちゃったら、もう使わないかも。企業に勤めていて、フツフツしてる人向けかな。人のつながりを増やす面でも効果的ですね。企業側からダイレクトメッセージ(オファー)がくるシステムがあると嬉しいし、企業から必要とされるならサンカクしたいと思う人は多いはずです。

ーー 募集企業側から声を掛けれる仕組みはいいかもしれないですね。

一同:確かに!リクルートさんのお家芸では? (笑)

 
 これまでは、企業に勤めるビジネスパーソンが社外の経営に触れられる機会がなかなか無かった。そこに風穴を開けてくれたサンカクが、フツフツとしていたビジネスパーソンの魂をドライブモードに切り替えてくれそうだ。








(文:力武亜矢)

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