仕事中に人に説明をする際に上手く伝えられなかったり、仕事に頭がついていかなかったり……。そういった状況になってしまう人は少なくないでしょう。その原因は「難しく考えすぎている」ということなのです。その結果、頭がごちゃごちゃしてしまっているのでしょう。
しかし、この状態では仕事を順調に進めることだけでなく、仕事を楽しむことさえも困難になってしまいます。そのような負の連鎖を解消するためにお勧めしたいのは、「シンプル思考」を取り入れること。難しく考えすぎてしまうという人にお勧めしたい思考法です。
仕事が出来る人は「シンプル思考」を実践している
シンプル思考とは、その名の通り「シンプルに考える」ことを指します。仕事が始まると構えて全てを難しく考えてしまいがちですが、シンプルに考えることで全てが解決されていくのです。
一生懸命に取り組んでいるのに結果が出ない人はよくいますが、その人達は自分の何が間違っているのかに気がつくことが出来ません。努力が過程ではなく、目的になってしまっているのです。しかし、重要なのはがむしゃらになることではなく、「要点」を掴むこと。
会議中のメモ一つ見てみても、仕事が出来る人は要点だけを書き漏らすことなく整理されたメモを採っていますが、仕事が出来ない人は、言われたことを書き漏らすことなくごちゃごちゃとしていて字が読めないことも。仕事が出来る人は、要点を理解することで、一語一句書き留めることをせず効率的に仕事をすることが出来ているのです。
さらに、Google創始者であるセルゲイ・ブリンが「成功は、シンプルから生まれる。」という言葉を述べたことや、アップルの成功はシンプルさにあると言われることからも、仕事が出来る人はシンプル思考を実践していることが分かります。
シンプル思考は人間に合った思考法である
では、なぜシンプル思考を実践している人は仕事が出来るのでしょう。それは、最大限の効率を追求していると言えるからです。
人間の脳や体は、同時に多くのことを出来る構造にはなっていません。電話をしながらメモをとるというような二つのことであればなんとか同時進行出来るようですが、三つ以上の同時作業は人間の限界を超えていることを研究者が明らかにしています。
同時作業を効率的に出来る人が稀にいるようですが、実際は作業のどこかに支障を来すことになるようです。つまり、効率を求めて同時作業を行なったとしても結局は効率が悪くなってしまうので、一つの作業を効率良く進めた方が良いということになります。
シンプル思考法を取り入れるには
仕事が出来る人と同じ思考を実践するのは難しいと思われがちですが、心がけを少し変えるだけでシンプル思考が出来るのです。
要点を抑えることに集中する
やはり、シンプル思考を取り入れる上で重要なのは、話や問題の要点を捉えるということ。基本的に問題になっているような重要な部分は話や出来事の一部に過ぎません。他のたくさんの要素を含めて考えることで問題が複雑化し、理解しているつもりになってしまったり、考えることそれ自体が目的になってしまいがち。
そこで、要点に集中して話を聞いたり物事を考える必要があります。そのためには、仕事の基本的な知識が最低限必要になることもあるので、勉強や経験が必要です。
問題解決にはSFAが有効
問題解決のためにシンプル思考を取り入れたい場合は、SFAが有効に働きます。SFAとは、ソリューション・フォーカスト・アプローチの頭文字をとったもの。問題が発生した時に問題そのものに焦点を当てて解決しようとはせずに、未来の解決法に焦点を当て、それを元に行動を変化させるというシンプル思考を指します。
問題が発生した時は、その問題や原因を深く分析しようとしてしまいがちですが、それをしたところで現在の事態は変化しません。そこで、今後に焦点を当てたSFAを実践してみてはいかがでしょうか。
このようにシンプル思考を実践してみることで、皆さんも仕事が出来る人に近づくことが出来るようになるかもしれません。難しく考えて分からなくなってしまう前に、シンプルに考えるという癖を付けてみてください。
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