仕事・結婚・両親・老後……。考えれば考えるほど不安の種は尽きないが、心配ばかりしていても人生は良くならない。
人生を変えたいと思ったとき、最初にすべきことは「感情」を変えることだと話すのは、行動心理学の研究者である池田貴将氏。今回は池田氏の著書『心配するな。』から、人生のハンドルを握る「感情」についての話を紹介していく。
アクセルの感情、ブレーキの感情
人の感情は、「アクセルの感情」と「ブレーキの感情」の2つに分けられるそうだ。
「アクセルの感情」が少し多い状態で物事を考えると、自身の脳が自動的に「実現するための方法」を見つけ出してくれる。一方で、「ブレーキの感情」の役目は、「傷つかないようにすること」だ。
傷つかないために最も有効なのは現状維持。しかし、変化したいときに「ブレーキの感情」が強すぎては、動き出すことはできない。
著者は、「アクセルの感情」が少しだけ勝っている状態にすることが、人生が長いこと上手くいく最大の秘密だと述べている。では、「アクセルの感情」が「ブレーキの感情」を少しだけ上回っている状態へは、どのように持っていき、保てば良いのだろうか?
アクセルの感情を優位に保つ「マイ呪文」
アクセルの感情が優位な状態に保っておくための方法として著者が紹介しているのが、「マイ呪文」を唱えることである。
著者が自身で使っている呪文は「アイ・アム・パッション!」。情熱は、一瞬にしてアクセルの感情を増やしてくれるマジック・ワードだと話している。著者はこれを毎朝、家を出る直前に3回唱えてから仕事に出かけるらしい。「私は情熱的だ!」と叫ぶことによって、寝不足のときでもテンションの低いときでも、気力がみなぎってくるようだ。
そうはいっても、なかなか実行には移しがたいとも言えるこの方法。もしそれが気にならないという方がいれば、「アイ・アム・◯◯」の◯◯のところに「愛」「リラックス」「喜び」など、自分がありたい「感情」を表すキーワードを入れて作ってみるとよいかもしれない。
マイ呪文は、常に2~5個ほど用意しておくと「アクセルの感情」のスイッチが入りやすいそうだ。池田氏の著書『心配するな。』、内容に興味を持った方はぜひチェックして見て欲しい。
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