IT革命が起こり、社会は毎日めまぐるしく変化しています。年功序列の時代から実力成果主義に移り変わってきた現代では、若者たちも社会人になるにあたってさまざまな能力を身に付けています。ただその能力も企業のニーズとマッチしていなければ、就職には有利に働きません。
それでは、企業が今の若者に求めているものとは何なのでしょうか?
「空気を読む」力はあって当然
マーケティングやプランニングを行っているトレンダーズの調査によると、2013年に若者が今後のために身に付けたいスキルのナンバー1はコミュニケーション能力でした。
一方で状況把握力や柔軟性を身に付けたいと回答をした人は低く、語学能力や働きかけ力を身に付けたいと答えた人の比率が高くなりました。
これは状況把握力や柔軟性を身に付けたくないと思っているのではなく、現代の若者にとって空気を読む能力はあって当然だと考えられているためです。
ビジネスの現場でない場所でも空気を読むことを要求されることの多い現代の若者は、社会に出る前からこういった力が磨かれています。そのため身に付けるならば、社会で役立つそれ以外の力という考えになっているようです。
企業が求めるのは主体性と実行力
一方で企業が若者に求める能力とは何なのでしょうか?
人事関係のアウトソーシング事業を行っているLEGGENDAの調査では、企業が若者に求める能力は主体性が圧倒的に高く、次に実行力でした。現在の企業では自分で考えて自分で動き、それを実行する力が求められているようです。
現代の企業ではリーダーになれる力のある人を採用しようとする傾向にあります。リーダーになれる力のある人というのは、主体性・創造力があり、それを実行する能力に長けた人のことです。
Googleではこういった人のことを「スマート・クリエイティブ」と呼び、積極的に採用しています。また、Google社内においても、スマート・クリエイティブな人材が育ちやすい環境を整えています。
主体性のある人とは?
主体性のある人とは、自分から行動する人のことです。しかし、ただ行動すればいいというわけではありません。行動を起こす前に、周囲の状況を正確に把握する力が必要になります。
空気を読むことに長けている現代の若者であれば、周囲の状況は読めているでしょう。その状況の中で自分が置かれている立場を理解し、何をすればいいのかを読み取って、そのために動くことです。
これを正確にできる人はどの企業でも重宝されます。指示待ちにならず、自分から行動するようにしましょう。
現代の企業では、自分で考え自分で動くことが何よりも求められています。逆に言えば周囲の状況を把握し、自分で判断を下して行動できる人がそれだけ少ないということでもあります。求められる人材になるためには、主体性と実行力を身に付けるようにしましょう。
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