いつどんなときも余裕ある心で業務に当たりたいもの。しかし人間である以上、感情によってパフォーマンスに差が生まれるのはなかなか避けられない。
そこで今回取り上げるのが、ANAの元トップCAである里岡美津奈氏の著書『いつもうまくいく人の感情の整理術』。いかにも感情整理が求められそうなCAという仕事で、どんな心構えを持って働いていたのだろうか? 早速、著書の内容の一部を紹介していく。
変わらないための心構え、「中庸」
心に余裕があるときは、多くの人が優しく丁寧に振る舞えることだろう。安定感のある仕事を続けられているかどうかは、普段の(素の)自分が現れがちな、心に余裕がないときにこそ試される。
生きていれば誰しも、嬉しいときもあれば落ち込んでしまうときもある。ただ、業務においてはどんなときも「変わらない」ことが求められるだろう。そこで著者は、「心はいつも中庸が良い」という考え方が役立つと述べている。
中庸とは、偏りがなく、常に変わらないこと。いかなるときも「これくらい想定内のこと」と受け止められれば、感情が乱れることはない。
「あの人にまかせておけば大丈夫」という安心感を周りに与えるためにも、中庸の心を取り入れてみてはどうだろうか?
負け方を知らない人は、勝つことができない
中国の兵法書『孫子』に、「能(よ)く自ら保ちて勝ちを全(まっと)うす」という言葉がある。勝負ごとでは、冷静さを欠いたほうが必ず負ける。勝ちを呼び込むには、自分自身を常に冷静に保つ必要があるだろう。
「負ける人」がいるから、「勝つ人」がいる。自分がそのどちらになるかは五分五分で、同じ確率だ。その事実から目を逸らしている人は勝つことができないと著者は述べている。
感情の整理が上手くできない人は、一つのことに執着するあまり、周りが見れなくなりがち。一つの出来事にこだわりすぎず、勝ったときは晴れやかに喜び、負けたときは潔い撤退をする。感情の整理上手になるためにも、賢い負け方を身に付けるべきだ。
感情を上手く整理するための心構えを示した本『いつもうまくいく人の感情の整理術』。いつも変わらない心で物事に向かうためのヒントが満載なので、気になった方は一度お手に取ってみては?
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