性格や素質によって、持っているかどうかがハッキリと決まっていそうな印象を受けるのがリーダーシップ。しかし、誰にでもそれを求められる場面はやってくるでしょう。
そこで今回取り上げるのが、管理職や経営層へ向けて数多くのコーチング研修を実施している鈴木義幸氏の著書『リーダーが身につけたい25のこと』。鈴木氏は著書にて、「リーダーシップはすべての人の中に必ずある」と述べています。
ここでは、リーダーシップを芽吹かせるヒントを著書の一部からご紹介します。
身に付けるべきは「すべては自分次第」という感覚
眠っているリーダーシップを最大限に引き出すために、著者がすべきと語るのは「退路を断つ」こと。
例えば自分の部下にリーダーシップを宿したい場合、3~4人のチームのヘッドにし、「新規事業で収益を10億円あげてほしい、違法行為でなければ何をやっても構わない」と、予算を与えて明快な半年後のゴールを提示。「半年経ってゴールに到達しなければ辞めてもらうことになる」と告げます。
一切の責任逃れを禁じ、始まりから終わりまですべてを自分が握っていると思える感覚は本では習えません。実際に「後がない」という状況に身を置く必要があります。
リーダーの育成に成功している会社は、次期リーダー候補に対してこれを実践しているそうです。
逃げようとする心の声は「マジックワード」で追い払う
リーダーには、自分の中に生まれる恐れから「逃げない力」が必要です。
逃げてしまうときには、自分の内側から「セルフトーク」と呼ばれる様々な声が物凄いスピードで沸き起こり、逃げるほうが正しい選択だと証明しようとします。
そんな言い訳を一掃するため、有効に機能するのが「マジックワード(魔法の言葉)」と呼ばれるもの。
著者によると、「あの部下と、あの件について話すと、自分や会社の不満を言われるかもしれないし面倒くさいな……」といった声が聞こえてきたときは、「一番会いたくない人に、一番会いたくないときに、会いに行け」と自分の中で唱えると良いそう。
これにより、すべての言い訳が一掃され、逃げないで向かい合うことのメリットが蘇り、行動を起こすことが可能となると伝えています。
どんなに小さなリーダーシップも、育むことができると伝える『リーダーが身につけたい25のこと』。25のことを知りたい、と思った方は、ぜひ著書をチェックしてみては?
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