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- +幸せになるための条件
「幸福度」は、その人の心の持ちようで左右されそうなもの。しかし、幸福は哲学でも心の持ちようでもないと伝える1冊の本がありました。
それが、NHK「幸福学」白熱教室を書籍化した『「幸せ」について知っておきたい5つのこと』。この本によれば、幸せとは「技術」であるそう。
今回は「幸せになるために必要な行動や習慣とは何か?」に焦点を当てて、著書の内容をご紹介していきます。
幸せになるための条件
著書によれば、様々な女性たちが感じる結婚の幸せは、新婚から平均2年で消えてしまっていると書かれています。
このように、どんな出来事も私たちの幸福に永久に影響を及ぼすことはありません。幸福を見つけることはケーキを作るようなもの。毎日ゼロから始めることが必要です。
それでは、幸せになるための三つの行動指標をお伝えしましょう。
1. 他者との良好な関係
幸福度の高い人たちを集めた研究で、上位10%の人達に共通していたのはただ一つ、社会との結び付きが強いことでした。
幸せな人は皆、友人や家族と良好な関係を築いており、「人との結びつきが強い」と報告されています。良好な人間関係だけで幸せになれるという訳ではないですが、人ととの交わりは、幸せの必須条件と言えるでしょう。
2. 誰かのために働きかける
とある研究チームは、大学のキャンパスで学生に現金を渡し、今日中に使ってもらう実験を行いました。条件については、グループAが「自分のために使うこと」、グループBが「人のために使うこと」です。
グル―プAの学生は、化粧品やアクセサリー、食べ物などをたくさん買い込み、グループBの学生は、お金を寄付したり、兄弟や友人のために食べ物を買ったりしました。
もうお分かりかもしれませんが、その後に集まってもらい幸福度を測った結果、グループBの学生のほうが幸福度がはるかに高くなっていたのです。
このように、人と交わるだけでなく、助けようとする社会的な行動にも幸せを高める効果があることが分かりました。
3. 意識を今に向ける
人は、日中の3割を物思いにふけって過ごしているそう。ついつい「うわの空」になってしまいがちな私たちですが、不愉快なことでなくとも、物思いにふけるのは良くないと述べられています。
ここにいること、今この瞬間に集中することが、物思いにふけるよりも「幸福」を感じる上で重要です。
「幸せが欲しい」と考えると、自分自身の能力を高めたり、気持ちを切り替えたりといったことに目を向けがち。しかし、『「幸せ」について知っておきたい5つのこと』からは、他者との関係を深めるような行動に目を向けることの大切さが理解できるでしょう。
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