「このままじゃ上手くいかないかも……」心配性の方にとって、営業やイベント、会議などの本番は恐るべき事態。周りにも、何かとマイナスイメージを持たれがちです。
しかし、世界最大のチョコレートのコンクールで3度目の最優秀賞を受賞したパティシエ 小山進氏は「心配性はむしろ、行動に結び付けるためのポジティブな考え方」だと述べています。
今回は小山氏の著書『「心配性」だから世界一になれた』の内容から、「心配性だからこそ生まれる成長・成功」を軸にお伝えしていきます。
現状に満足してしまったとき、成長が止まる
コンクールでは、食べた人にとって圧倒的でないと選ばれません。そのためには、誰が食べてもわかりやすい味にする必要も、感動する要素も入れる必要もあります。
著者は、パッケージのデザインという評価の対象にならない面からショコラにつける説明書まで、納得がいくまで何度も考えて作り直すそう。それは「ショコラだけでは伝え切れないかも」「勘違いされて伝わってしまうかも」という心配があるから。
心配性と聞くと、ネガティブなイメージを抱きがち。しかし、「完璧にするためにどう準備するか」「トラブルを回避するためにどんな対策をとれるか」といった心配や不安が、いつも次のステージへと突き動かしてくれると著者は話します。
どんな商品も「寿命」を心配して作り上げる
店頭販売だけで1日1600本を売る、エスコヤマの看板商品「小山ロール」。そんな大人気商品さえ、著者はいつかは売れなくなる可能性を心配しています。どうすれば、ずっと小山ロールが人気商品でいられるのか。著者の答えはシンプルで「味を変えない」という一点でした。
「味を変えない」とはつまり、プレーンしか作らないという意味。味の種類を増やせば短期間で「あれもこれも」とみな集中して食べにきますが、一通り食べると満足し、すぐに飽きられてしまうことに。
数ヶ月に一度食べて「やっぱりおいしいなあ」と思ってもらえるために、商品の寿命という点まで考えて、新商品を決めるようにしています。
「ありとあらゆるリスクを想定して徹底的に準備しておくこと」が成果を出す秘訣だと伝える『「心配性」だから世界一になれた』。成果を出す極意が気になった方、ぜひ著書を手に取ってみては?
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