今や市場に溢れている様々な種類のスマートフォン。2019年には日本国内のスマホ契約件数は1億300万件になるという予想もあり、ほぼ全ての人がスマートフォンを持つ未来もすぐそこに見えてきた。
こうなると、「従来通りのスマートフォン」という枠の中で他社と競うのは難しくなってくるだろう。そのときスマホは、「スマホ以外の何か」という新たなデバイス(機器)に変化するということが予想できないだろうか?
手足の代わりとなるスマホ
最近注目されているIoT(Internet of things)。これは、様々な物がネットワークに接続されることによって、情報をやり取りできるようになることを指す言葉だ。これが一般的になったとき、それらを管理するインターフェースの役割を担うのはスマホだと考えられている。
多くの物がインターネットと繋がったとき、わたしたちが直接手を使ってしなければならないことは自然と減ってくるだろう。そのとき、代わりに物をコントロールするのがスマホだ。
液晶ディスプレイがなくなる?
生活の必需品となったスマホは、持ち運びを容易にするために小さなサイズとなることが求められるだろう。このとき、情報を映し出すための大きなディスプレイは小型化の阻害要因となってしまう。
このような事態を防ぐため、スマホ本体とディスプレイは分離することになるのではないだろうか。既に販売されている腕時計型、メガネ型などの様々なディスプレイを必要に応じて使い分け、常に持ち歩くのは限りなく小さくなったスマホの機能を持つ端末だけになるかもしれない。
日常生活にこのような機器を溶け込ませるためには、「持っている」という負担を意識させないようにすることも不可欠だ。それを考えると、ウェアラブル化は非常に有効な手段となる。
また、Googleで東南アジア戦略パートナーシップを担当するSergio Salvador氏は、
Capacity Asia 2013というイベントで以下のように述べている。
このように、端末はいずれウェアラブルを越え、直接人々の体に組み込まれるようになるかもしれない。「端末を指で操作する」という段階に終わりが近づいているようだ。
ロボット化するスマホ
出典:www.flickr.com 端末の存在を出来る限り感じさせないようにしようとする動きがある一方で、反対に、異なった存在として新たに認識させようとする動きもある。その一例がロボットだ。
感情を表現するRobiなどのロボットを生み出している高橋智隆氏は、「数年後にはロボットと暮らす生活が実現して、一人一台持ち歩く時代がやってくる」と述べており、胸ポケットに入るサイズのコミュニケーション可能なロボットが、スマホの次に来るデバイスと考えているよう。
ロボットといえば、2015年に発売が決定されたのがソフトバンクのPepper(ペッパー)。これは、世界初の感情認識ロボットとして話題を集めている。Pepperは、人の表情からその感情を察する最新のテクノロジーを備えており、まるで生きているかのように自分で考え、行動する。また、常時ネットワークに繋がれているため、自主的に様々な情報もアナウンスしてくれるということだ。
このようなロボットは、かつてわたしたちがスマホで利用していた機能を保持しつつ、それ以上の役割を果たすことになるだろう。感情を理解し、会話が可能なモノに対しては自然と愛着が湧くものだ。近い将来ロボットは、モノではなくペットや友人、はたまた家族のような存在になるのではないだろうか。
日常的な会話が可能となれば、ロボットは日々話している内容からもユーザーの嗜好を知ることができる。その蓄積によって、何かを尋ねられたときにユーザーの好みを反映したレコメンドができるようにもなるのだ。親しみを持てるロボットを作ることは、機能の向上にも繋がっている。
スマホの変化は人々の価値観に左右されるかも?
この先スマホは、あくまでも道具と見なされて限りなく小さくなるか、単なる道具を越えた新たな存在として受け入れられるかのどちらかの道を進み始めるのではないだろうか。
スマホの今後の変化には、あなたのテクノロジー観が関わってくるかもしれない。あなたは機械や技術に対して、より邪魔にならずに生活をスムーズにする手段となることを求めるだろうか。それとも、共に生活する仲間となることを求めるだろうか。
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