チームで仕事をすることになると、必ずリーダーという役割を担う人が出てくる。リーダーに任命されると、「リーダーだから自分で全てのことをやらなければ」と思ってしまう人が多いのではないだろうか? しかしリーダーがすべきことは、全ての作業を自分一人で片付けることではない。それでは、リーダーにとって本当に必要なスキルとは何なのだろうか?
「全部自分だけでできる人」がリーダーだという幻想
リーダーの最も大切な仕事は、チームをまとめることである。チームをまとめるためには、自分の力だけでなく、メンバーの力を借りることも必要になるだろう。リーダーがすべきことは、自分一人で成果を挙げることではなく、メンバーの力を上手に借りることなのだ。
日本では、プレイヤーとして実績を積んできた人がリーダーに任命されることが多い。しかしプレイヤーとしてリーダーが全部の作業を背負ってしまうと、メンバーがリーダーに頼りきりになってしまい、結果としてメンバーが成長せず、チームとしての機能を果たさないのである。
行動ではなく、「理念」でチームを引っ張る
リーダーの仕事とは、チームを成長させるため、メンバーの力を借りることだ。しかし、ただ「力を貸してほしい」と言われても、メンバーはどのような行動を取ればいいのかがわからず、路頭に迷ってしまう。リーダーに大切なことは、チームが向かうべきビジョンを決め、共有することだ。自分の理想があり、それを実現するために力を貸してほしいとメンバーに共有することで、メンバーもビジョンを持って行動をすることができる。行動で示すのではなく理念を共有することで、良いチームを作ることができるというわけだ。
頻繁なコミュニケーションがチームの潤滑剤に
どんなにビジョンがしっかりしていたとしても、信頼されていないリーダーはメンバーからないがしろにされてしまう。メンバーの力を効果的に借りるためには、普段から頻繁にコミュニケーションを取り、メンバーとの信頼関係を築いておくことが大切だ。チーム内の問題を解決することもリーダーの重要なミッションであるが、頻繁にコミュニケーションを取ることで、チーム内で生じる問題にも真摯に取り組むことができるだろう。
「何でもできる人がリーダー」という考え方はもう古い。リーダーがどのような役割を果たすのか理解し、上に立つのではなく、周りとの協力を促せるリーダーこそ、真のリーダーと言えるのではないだろうか。
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