自分が人生の終わりに何を思うかは、その時になってみないと分かりません。「充実した人生だったな」と思う人もいれば、「一度でも挑戦しておけばよかった……」と後悔してしまう人もいるでしょう。
そこで今回ご紹介するのが、本当の心の声に従って生きるための「目覚めの7段階」が記された、ロビン・シャーマ氏の著書『答えはすでにあなたの心の中にある』。
人生の中でコントロールできる部分を、どうコントロールするか? その答えの入り口となる「目覚めの7段階」に焦点を当て、自分を呼び覚ますヒントを得てきます。
後悔が残る人生にしないために
人が最も後悔することの一つ。それは、人生の終わりに近づいて、夢を実現していないと気づくこと。
人生で起きるすべてのことをコントロールできないことは、疑う余地がありません。しかし、人生が送り込んでくるものにどう反応するかは、十分にコントロールできます。
最善を尽くし、後は人生に任せる。良い人生を送っている人は、起こすことと、起きるに任せることの間の微妙なバランスが取れています。
目覚めの7段階
目覚めの7段階は、最高の自分を呼び覚まし、人生という道を歩くための重要なプロセスとされています。この目覚めの7段階は特効薬ではありません。努力・忍耐・時間を要します。
1. 自分を裏切る段階
自分自身への裏切りは、本来の働きを停止させ、自己嫌悪に陥らせてしまいます。そこで自身の目覚めを促せるのが質問。問い続けるべきは「今後、人生でなにを我慢すべきではないのだろう?」です。
2. 抑制を解き放ち、鎖を断ち切る段階
自分が本物でない人生を送っていることを自覚すると、選択の機会を与えられます。今まで通りに生き続けて、不幸で平凡な人生を甘受するのか、最高の人生に向けて始動するのか。
「人間は、他人の人生で成功するより自分自身の人生で失敗するほうがはるかにいい」
3. あらたな眼で見る段階
この段階では、最高の自分についても深く知るようになります。自分へのあらゆる裏切りがかつてないほどはっきり見えて、自分がどんな人間であるか、回帰の旅に出て答えを得る段階です。
4. 学び、失敗、準備の段階
様々な師を捜しはじめ、知識へと続く多くの道を探検する段階です。おびただしい数の知識が押し寄せると、すべてを消化できず、混乱をきたしてしまうでしょう。しかし、混乱はいずれ必ず明晰さを生み出し、新しい知識として統合されるはず。
5. 空にして再び満たす段階
毎日のように最高の自分自身が現れるようになり、世界全体が変わり始める段階。変化は生じやすいとは限りませんが、このプロセスで受ける恩恵は、これからの人生にとってプラスになるでしょう。
6. 試練と確認の段階
試練の目的は二つ。途中で学ぶべき教訓を学ぶためと、どのくらい本気で宝物が欲しいかを確かめるため。悲しいことに、ほとんどの人があきらめてしまうのがこの段階です。
7. 恐怖のない段階
意欲をもって献身的になれば、この地点に到達でき、果てしない可能性と純粋な愛に満ちた存在へとなれるそう。
「どうしてもと強く願えば、なんでも手に入る。そのためには、皮膚から噴きあげ、世界を創造したエネルギーと合流する、あふれんばかりの熱情でそれを望まなければならない」
自分が本当に成し遂げたいことを見つめ、そのための行動を起こし続けることが、自分自身や自身の人生を変えるために必要なのではないかと思います。
『答えはすでにあなたの心の中にある』はずなので、それを探し当てるためにも一読してみてはいかがでしょうか?
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