景気の先行きが見えにくい昨今では、キャリアに対して安定志向が高まっていると言われています。違う働き方をしてみたいと思う一方で、リスクを考えてしまい、結局動き出せないままでいるという方も多いのではないでしょうか?
そんな方たちにご紹介したいのが、少ないリスクで起業する「ローリスク起業」という選択肢です。
ローリスク起業とは......?
起業という言葉を聞くと、資金や人脈などありとあらゆる準備を入念に行って会社を作る、というイメージを抱きがち。ですがローリスク起業は、このようなイメージを覆すかもしれません。
ローリスク起業は、現在の仕事をしながら少しずつ準備をして2~3年で収入をシフトしていきます。いきなり会社を辞めるのではなく、段階を踏んで準備する期間を設け、少しずつ作り上げていくのが特徴です。
また、ローリスク起業者は、起業によって一攫千金を目指すというよりは、自分の趣味や好きなことなど身近なことを生かしてビジネスを立ち上げ、「生活出来るだけの収入が得られれば良い」と考えて動いている傾向が強いそう。例えば、趣味のフラワーアレンジメントやアロマテラピーなどをビジネスにする女性や、セカンドキャリアとしてビジネスを立ち上げる中年の方が活動しています。
ローリスク起業のビジネスの選び方
では、どのようなビジネスがローリスク起業に向いているのでしょうか?
個人のパーソナリティを活かしたビジネス
特定分野の知識や経験など、個人のパーソナリティを活かしたビジネスであれば、資本金などほぼ不要ですぐにでも始められます。
その一つとして挙げられるのが、コンサルティング業。自身の職務経験や趣味の中で自信のある分野があれば、活躍することは十分可能です。
例えば、人材関係の企業での職歴を活かした「キャリアコンサルタント」や長年ウェブサイト制作を行ってきた経験を活かした「ウェブコンサルタント」、中には年に100回を超える合コンに参加した経験を活かした「恋愛コンサルタント」など。その分野における幅広く深い知識を持っていればいるほど、顧客からの信頼性は高まります。
個人のクリエイティビティを活かしたビジネス
自分自身のスキルやセンスなど、ある分野のクリエイティビティに自信を持っていたり、趣味で身につけていたりする場合、それを活かしてビジネスを立ち上げることをおすすめします。
例として挙げられるのは、デザイナーやフォトグラファー、作家、ミュージシャン、料理研究家、フラワーアーティストなど。できれば起業前に、その分野の有名人に教わる機会を設けたり、有名会社の社員としてスキルを身につけておいたりした方が賢明でしょう。
また、努力で身につけられるパーソナリティとは異なり、クリエイティビティには資質が求められるため、その分のリスクが大きくなることは考慮しておくべきです。
今回ご紹介したのはほんの一例です。が、ローリスク起業を始めるにあたって何よりも大切なのは「本当に自分がやりたい」と思えるものでビジネスを始めること。
ローリスク起業という新しい選択肢を視野に入れて自分のキャリアを考えることで、キャリアの選択肢はさらに広がるかもしれません。
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