20代の社会人であれば、未来に夢を持ち将来成功したいと考えている人もいるだろう。成功するためには努力を重ねる必要があるが、どんなことを心がけて仕事をしていけばよいか悩んでいる人もいるはずだ。
入社してまだ数年であり、目の前の仕事に向き合う時期の20代だが、将来に向けて何をしておくべきか知ることも重要だ。そこで、自らの成長のために必要なことを6つの切り口で紹介していこう。
周りの協力に感謝できる心
できる人ほど謙虚に感謝
20代の社会人が将来の成功のためにやっておくべきことの一つ目は、周りの協力に感謝できる心を持つことである。
社内の上司や先輩と比較すると経験の少ない20代の社会人は、やり遂げた仕事について自分だけの成果だと考えがちだ。自分の能力を積極的にアピールすべき世代なため、自分の成果だと捉えて自信につなげる考えはある程度やむを得ない。
しかし、実際には自分の力だけでできる仕事の範囲は限られている。仕事を完成させるまでの間には、目に見える形でアドバイスをくれた先輩がいるかもしれない。また自分の知らないところで、上司が関係部署に協力を要請していてくれた可能性もある。さらに直接的な協力ではなくとも、仕事に集中できるようにサポートしてくれた家族の存在も忘れてはいけない。
周りの存在があるから自分が仕事に打ち込めるいうことに気付き、そのことに感謝できるようになれば、自分自身の成長につながるはずだ。何事にも感謝する気持ちを持てるようになると、自然に周りの人が応援してくれるようになる。感謝の心を持つことによって、将来の成功につながる可能性が広がるだろう。
切磋琢磨できる仲間の存在
一人は見つけておきたい「ライバル」
自分自身が成長して将来成功するために20代の社会人がやっておくべきことの二つ目は、切磋琢磨できる仲間を見つけることだ。
スポーツの世界では、実力が近いもの同士が切磋琢磨して競い合うことによって、お互いが早く成長するといわれている。これはスポーツの世界だけでなく、ビジネスの世界でもいえることだろう。
ライバルというとお互いに敵対して足を引っ張り合う存在をイメージするかもしれないが、そうではなくお互いに切磋琢磨できる仲間を見つけることが大切だ。
可能であれば、同世代の仲間を見つけることをおすすめする。若い世代同志であれば、打ち解けて仲間になれるまでの時間もかからないはずだ。同世代が難しい場合は、年齢の近い先輩や後輩でもよいだろう。
競い合える仲間がいることによって、自分の成長が止まり苦しんでいるときの目標になったり、成長のためのヒントをもらえたりすることある。そういった仲間を見つけることは、ビジネスパーソンとしての一生の宝になるだろう。その仲間は競い合うだけでなく、ピンチの時には協力を惜しまない救世主にもなってくれるはずだ。
内にも外にも広い視野
仕事に関係ないようなことこそ、成長のチャンス
20代の社会人が将来成功するためにやっておくべきことの三つ目は、広い視野を持つことである。
成長したいという意欲が強い若いビジネスパーソンであれば、仕事に関する情報を積極的に集め、できるだけ早く仕事をマスターしようとしたり、自社の情報だけでなく他社を含めた業界全体の情報を収集したりといったことは行っているだろう。
しかし広い視野を持つためには、社内や社外にアンテナを広げて仕事に関する情報を集めるだけでなく、一見仕事に関係がないようなテーマにも興味を持つことが大切だ。特に20代の若いうちには、感性を磨くことが将来役に立つだろう。
例えば、製造業やサービス業の会社で働いている場合でも、業界とは関係ないロボットや人工知能に関することに興味を持ち、日頃から情報収集をしておくことによって、新しいテクノロジーが導入されてその知識が役立つといったことがあげられる。
また、趣味の世界で多くの世代の人と付き合うことなどによって、人の行動特性やどんなことに興味を持っているかといったことも理解できるようになるだろう。そういったことはビジネスの世界でも役に立つはずだ。広い視野を持ち、大きくアンテナを張り巡らせるように心がけるとよいだろう。
自発的に動けるフットワークの軽さ
ネットの時代も信頼は対面から
20代の若者が自分自身を成長させるためにやっておくべきことの四つ目は、自発的に動けるフットワークの軽さを身につけておくことだ。
ネットを使えば、指一本でさまざまなことを調べたり、メールやSNSで人と会話したりすることもできる。買い物やさまざまな仕事をパソコンで完結することも可能な時代だ。
しかし、ネットの中だけで何でもできると考えることは、大きな落とし穴にはまる危険性がある。特に人間関係を構築するうえで、ネットのみでコミュニケーションができると考えていると、仕事上マイナスになりかねない。
ビジネスの世界では、信用が大事だといわれている。お互いの信頼関係が築けていないうちは、ネットのコミュニケーションだけでは行き違いが起こる可能性があるのだ。
もちろん信頼関係があれば、ネットでのコミュニケーションを活用して効率的に仕事を進めることも問題ないだろう。しかし、まずは自らのフットワークを軽くして、行動範囲を広げる努力をすることが大切だ。直接多くの人に会うことによって、信頼関係を築き、良い影響を受けることが期待できる。また行動範囲を広げることによって、自然に人脈も広がるだろう。
成長に向けた自己投資
自分のためのお金・時間の使い方を
20代の社会人が成長して将来成功するためにやっておくべきことの五つ目は、自らの成長のための自己投資だ。理想の自分になりたい場合、その気持ちだけで理想の自分に近づけていくことは難しいだろう。
理想の自分に近づけるべく成長するためには、自分に対して積極的に投資をすることが大切になる。例えば自分の仕事にかかわる資格取得の勉強をしたり、キャリアを広げるためにあえて転職をしたりといったことだ。
自己投資を行う場合には、ある程度の資金が必要になることが多い。若いうちは多額の給料をもらうことは難しいため、自己投資の資金を捻出することは大きな負担になるかもしれない。しかし、少額であっても自己投資に振り向けることで将来大きな差が生じることを考えれば、資金の捻出は不可能ではないはずだ。
また、自己投資にはお金だけでなく時間の確保も必要になる。仕事が忙しいなかで自己投資の時間を捻出することは困難が伴うが、将来の成長のためにも工夫をして時間を作ることが大切になるだろう。例えば出社する前の朝の時間を有効に使うなど、自分に合った時間捻出方法を見つけ出すように努力したい。
可能性を広げるチャレンジ精神
「20代の失敗は経験」の風潮は真実
20代の社会人が成長するために必要なことの六つ目は、チャレンジ精神を持つことである。できれば失敗したくないという感情は、誰でも持っているものだ。20代の社会人でも失敗を避けたいと考えるのは、自然なことだろう。
ただし、20代の失敗とそれより上の世代の失敗では、その意味は大きく違ってくる。さまざまな経験を積んだ社員が失敗をすると、任されている仕事の責任も大きいため、会社に致命的なダメージを与える場合もあるのだ。
それに比べ若い社員が仕事を任されるケースでは、多くの場合は失敗することもある程度織り込まれているものだ。失敗したとしても、上司や先輩がフォローしてくれることも多いだろう。20代のうちの失敗は、経験を積んだと割り切って考えるべきだ。
失敗を恐れて挑戦しなかったり、やる前からあきらめたりすることは、自分の成長に役立たないばかりか、自分の成長を阻害する原因にもなる。成長して将来成功したいのであれば、何事にもチャレンジしていく精神が大切だ。20代のうちに積極的にチャレンジし、行動できるようになることで、自分自身の成長のスピードを速めてくれるだろう。
最後に
20代の人は、まだ社会人としての歩みを始めたばかりであり、限りない可能性を秘めているといえる。そしてその可能性を広げ将来成功するためには、20代の過ごし方が大切なのだ。20代にどのような意識を持って過ごし、なにを経験したかによって、その後のビジネスパーソンとしてのキャリアはまったく別のものになるだろう。紹介したポイントを意識して過ごすことは、自分自身の成長と将来の成功の役に立つはずだ。
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