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いつもの視点を変えれば、物事の本質が見えてくる 『常識にとらわれない100の講義』

Manabu Kuramoto

2015/02/11(最終更新日:2015/02/11)


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いつもの視点を変えれば、物事の本質が見えてくる 『常識にとらわれない100の講義』 1番目の画像
出典:pixabay.com

 仕事や人間関係など、あらゆる場所で蔓延っているのが「理屈なき常識」。これは時に、客観的に導き出された答えすら流してしまう大きな力を持っています。

 しかし、『すべてがFになる』で有名な森博嗣氏は、「客観的判断が、結果として正しい確率は、感情や直感による場合に比べてはるかに高い」と述べていました。

 今回は著者の『常識にとらわれない100の講義』という本から、「理屈なき常識」に流されない、物事の本質的な捉え方に少し触れていきたいと思います。

非常識になるべきは、「行動」ではなく「思考」

 非常識と言っても、非常識な行動を取った場合には、単に変わり者と思われるくらいで損しかありません。なぜなら社会の抵抗が大きいからです。

 一方で、非常識な思考というのは利が大きいもの。人が考えないことを考え、そこに理屈を見つければ「新しいアイデア」になります。商売では競争相手がいないために独占できますし、他者を説得する力があれば、人を動かすこともできるでしょう。

 また、非常識であったものが、新しい常識として、今までの常識をひっくり返すことだってあり得るかもしれません。

新しいものを作りたければ、足し算よりも引き算

新しいものを作りたかったら、今あるものに何を加えようか、と考えていては駄目だ。

出典:森博嗣(2012)『常識にとらわれない100の講義』

 新しいものを作りたいときは、今あるものの何を犠牲にするか、何をやらないでおくかを考えた方が良いと著者は言います。もちろん、まったく新しいものをゼロから生み出すことが正統ではありますが、なかなか簡単にはできないもの。

 それに比べれば、削る方法の方が簡単です。今存在する多くの製品は、あまりにも多くのものを含みすぎて複雑になっています。必要と思い込んでいるものを削るだけで、自身でも、少し新しいものが生み出せるかもしれません。

手っ取り早い方法に「結果」は現れない

 「すぐに結果を出したい」と思ったときは、すぐに何かしらの手を打つことを選択しがち。しかし、そういった策は「手っ取り早い方法」であって根本的な解決になっていないことが多いです。

 根本的な解決には、手順を踏む必要があったり、時間がかかったりするもの。その場で考えた軽い手を打っておいて、「やれることはやった」と言うのは避けるべきです。

 その時点でやれることしかやらないのではなく、よく本質を見極めて根本的な解決を図るようにしましょう。


 感情や直感ではなく、あくまで客観的に物事を捉えることの大切さを教えてくれる『常識にとらわれない100の講義』。100の講義が気になった方は、一度この本をチェックしてみては?




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