一般的に、リーダーというと仕事が出来る人というイメージがあるだろう。実際、日本企業では仕事で実績を上げた人が、リーダーになる場合が多い。
しかし、どんなに仕事が出来る人でもリーダーになった途端に評価を落とす人もいる。こういった人はひょっとしたら、働き過ぎてリーダーに向かなくなってしまったのかもしれない。これは一体どういうことなのだろうか?
現代人の脳機能は偏っている
分析心理学を生み出したスイスの心理学者ユングは、人間の脳には元々「思考」「直感」「感情」「感覚」の四つの機能が備わっていると提唱している。
狩猟を行っていた時代は、厳しい狩猟生活を生き抜くために、この四つの機能をフル活用する必要があった。獲物を取るために、思考を巡らせ人と協力する感情を持ち、直感と感覚で獲物を仕留めていたのである。
しかし、現代では生命が危険にさらされる場面が少なくなり、使う脳機能と使わない脳機能が出てきてしまったのだ。結果的に、頻繁に使う脳機能はどんどん鍛えられていく一方で、使わない脳機能は衰えてしまうこととなった。
仕事によって偏る脳機能
このような脳機能の偏りは、仕事が出来る人がリーダーになった途端に評価を落とすことに大きく関係している。
仕事が出来る人の多くは思考力が高く、何かを考えることが得意だ。現代の日本人の多くが関わっている仕事は、主に思考力を必要とする仕事であるため、思考力の高い人はプレイヤーとして非常に優秀である。
しかし、リーダーになると思考力に加え、メンバーの得意分野や性格を見抜いたり、メンバーを気遣ったりする直感や感情、感覚といった脳機能も必要になる。
リーダーになった途端に評価を落とす人は、これらの脳機能を普段使っていないため、メンバーと上手くコミュニケーションが取れず、結果的にリーダーとして実績を残せないのである。
反対に、この四つの脳機能をバランスよく使うことで、優れたリーダーになれるということだ。
脳機能をバランスよく使うためには
では、どうすれば脳機能をバランスよく使うことができるのだろうか?
まず、脳には四つの機能があると意識することが大切だ。これにより、自分が今どの脳機能を使っているのかがわかるようになる。
毎日仕事で、思考ばかり使っていると感じたら、感覚を鍛えるためにプライベートの時間を使い、家族や友人と積極的にコミュニケーションを取ることも大切だ。
このように、仕事で使う脳機能以外は、仕事でないことをすることによって鍛えられる。大切なのは仕事とプライベートのワークバランスを上手に取ることである。
仕事ばかりをすることは身体だけでなく、脳機能にも影響を及ぼすことがお分かりいただけただろう。プレイヤーとしても、リーダーとしてもより良い仕事がしたいと思うなら、仕事ばかりでなく、仕事以外のことをして脳機能をバランスよく鍛えてみてはいかが?
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