Googleが主に新興国のインターネット網構築を目的に行っている「Project Loon」。最近では、衛星インターネットを構築するためSpaceX社へ10億円の出資を決定しました。
Facebookもまた、インターネット環境を持たない世界中の50億人をインターネットにつなげることを目標に掲げた共同体「Internet.org」を立ち上げています。特にFacebookは、モバイル経由での利用者数が10億人を超えるなど、インドやインドネシア、ブラジルなどの新興国でユーザーを伸ばし始めている状況。
そんなFacebookが、アジア(バングラデシュ、ベトナム)やアフリカ(ジンバブエ、ナイジェリア)といったインターネット環境もままならない地域のユーザーを獲得すべく、「Facebook Lite」というアプリをリリースしました。
低速の通信環境でも使用できる「Facebook Lite」
出典:www.theverge.com 「Facebook Lite」は日本で配信されているアプリに比べ、容量が1MB未満と低速の通信環境下でもサクサクと読み込める仕様になっているのが特徴的なアプリ。タイムラインの閲覧はもちろんのこと、写真の投稿、友人とのグループチャットといったおなじみの機能も搭載されています。
ただし、タイムライン上の写真は見れず、スマホ画面は解像度の低い画面になるというのがデフォルトの仕様。このように機能を省くことによって、インターネット環境がままならない地域でもFacebookを体験できるようにしているのです。
新興国が新たな競争の場となる!
新興国を中心に世界中でまだ50億人がインターネット環境に触れていないとはいえ、徐々にモバイル端末に触れる人々の数も増えてきています。特にモバイル端末で最初に触れるソーシャルメディアによって、利用者数が左右されるという情報も。
10代の利用率が低下するなど成熟期を迎えたFacebook。他のSNSも新興国のユーザー獲得に動き始めており、今後は新興国が新たな競争の場となりそうです。
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